インジェクションについて知っておこう

バイクのインジェクションとはそもそも何?

バイクのエンジン内部にあるパーツの一つがインジェクションで、燃料を噴射するためのパーツです。
インジェクションは電子制御によって燃料を噴射するのが特徴で、コンピューターによって気圧や気温、酸素量を測定して、それぞれの条件に合わせて必要な燃料を正確に噴射できます。
これまでは、機械式だったキャブレターがこの燃料噴射の役割を担ってきました。
しかしインジェクションの登場によって、キャブレターではなくインジェクションの方が主流になりつつあります。

昨今、バイクの排ガス規制は日増しに厳しさを増しています。
インジェクションは燃料を精密にコントロールできるので、排気ガスに含まれる有害物質の削減も可能です。
燃費改善効果も期待できるので、ガソリン代を節約するためにも欠かせない部品といえます。

インジェクションの仕組みはどうなっている?

インジェクションは手のひらサイズで、エンジンの各気筒に設置されています。
4気筒エンジンであれば、インジェクションが4つついているわけです。
インジェクターの仕組みですが、まずポンプによって燃料が内部に常に充填される形になっており、ソレノイドに電気信号を送りバルブを開放し、燃料を噴射していくわけです。

プランジャーといって圧力をかける場所があり、ここで圧力をかけられた燃料は先端にあるスプレーチップノズルを通過します。
ここで燃料はミスト状になりますが、ガソリンはミストが細かければ細かいほど燃焼効率がよくなるといわれています。
インジェクションの働きによって、理想的な混合気が可能になるわけです。

インジェクション搭載のバイクのメリット・デメリット

インジェクションのメリットとして大きいのは、天候をコンピューターで検知し最適にコントロールしてくれる点です。
よって、天候に左右されることなく排気量が安定するわけです。
キャブレターの場合、コンピューター制御していないので天候によっては不安定な状態に陥ります。

また燃費もコントロールできるので、燃費に優れたバイクが多いのもメリットの一つです。
排気ガスも国の基準を満たすように作られているので、エコに貢献できます。

一方、インジェクションにはデメリットもあり、まずは整備の難しさが挙げられます。
コンピューター制御の精密機械なので、故障した場合部品だけを交換して対応するのが難しく、故障した場合にはインジェクションすべてを交換する必要があります。
キャブレターと比較して複雑な構造なので、交換する場合部品代が高くなるのもメリットです。
しかし最近では、技術の進歩によってインジェクションの交換代金も一昔前と比較するとかなり安くなってきています。

ジェーアンブル(J-AMBLE)

ジェーアンブルのブランドの特徴について

ジェーアンブルとは、バイクのライディングウエアを主に取り扱っているブランドです。
メンズとレディースの両方を提供しているので、夫婦や恋人同士でツーリングに出かける際にジェーアンブルで統一できます。

ジェーアンブルでは、いろいろなブランドを展開しています。
たとえば「Rosso Style Lab」があり、こちらは女性向けのブランドで、大人の女性がバイクに乗ったら…をメインコンセプトにしています。
ライディングウェアなので、バイクに乗りやすいなどの機能性にももちろんこだわっています。
しかしその一方で、着用したときにシルエットが美しく見えるにはどうすればいいかも配慮しているので、デザイン性にも優れています。

一方、Urbanismは男性向けのライディングウェアのブランドで、シンプルではあるけれどスタイリッシュさも兼ね備えているのが魅力です。
さりげなくおしゃれな感じを演出しているので、大人の男性という印象があります。
デザイン性だけでなく生地素材にもこだわっていて、目を引くようなものが多く使われています。
ギミックをあしらっているアイテムもあって、遊び心ある男性の琴線に触れるようなところが支持を集めている理由です。

ジェーアンブルの歴史について

ジェーアンブルがバイク用ウェアを取り扱っている会社として設立されたのは、2003年7月のことです。
バイク用レディースブランドの販売を行う「J-AMBLE」という店舗も展開しており、近年では年間の売上が1〜3億で推移しているブランドです。

当初はバイク用ウェアをメインで取り扱っていましたが、その他の乗り物にマッチするウェアも開発や販売も手掛けるようになりました。
たとえば「Urbanizm」と呼ばれるブランドは、自転車用ウェアをメインにラインナップしています。

ジェーアンブルのコンセプト

ジェーアンブルでは、ブランドごとにコンセプトを決めています。
たとえばここで紹介した女性用ウェアのRosso Style Labのコンセプトは、「わたしは走る、わたしらしく」というものです。
服のフォルムや着心地にもこだわることで、自分をきれいに見せたいと願う女性に選ばれるようなアイテムを提供しています。

urbanismのコンセプトは、「ライディングシーンは日常とつながっている」です。
バイクに乗るときには、普段着ないようなデザインでコーデしたいと思う人もいるでしょう。
しかしurbanismでは、バイクに乗るのも日常の一部であるというアプローチでアイテムの開発を進めています。
街に溶け込めるような日常遣いのできる服、それを着ることによって余計な気負いを感じないようにしたいというのがコンセプトに込められているわけです。

メッキパーツに錆が出てきたら

バイクのメッキに錆が生じる原因

バイクのメッキパーツに、錆が生じてしまうという人はいませんか?
なぜ錆が生じるのかというと、クロームメッキの使われている車種が多いからです。
クロームメッキとは鉄ニクロムでコーティングしたものを指します。
つまり鉄がベースなので、どうしても長年乗り続けているとサビが目立ちやすくなるわけです。

しかも見た目では気づかないかもしれませんが、クロームメッキの表面には無数の穴が開いています。
雨が降った時など、この穴を通じて水分が内部に侵入することがあり、下地部分の鉄が腐食して錆が発生するわけです。

もし錆をそのまま放置してしまうと、メッキ浮きが起こりかねません。
その結果、メッキの劣化を進めてしまったり、剥離してしまったりする可能性があります。
もしバイクに錆が認められれば、早めに対策を講じたほうがいいでしょう。

メッキパーツの錆の取り方について

メッキパーツの錆取り方法ですが、ウエスにサビ取り剤を適量付けてください。
錆の発生している箇所を磨けばいいだけなので、初心者でも簡単に実践できるでしょう。
浅い層に発生している錆であれば、これだけでも簡単に落とせるはずです。

もしメッキ部分の錆が取れたら、メッキ保護剤が販売されていますので、これでコーティングをしてください。
メッキ保護剤はウエスに1〜2滴つけるくらいで十分で、コーティングする際にはせっかくのメッキがぼやけてしまわないよう、均等にムラのないように伸ばすように意識しましょう。
均一に濡れたところで、保護剤が乾くまで待ちましょう。
だいたい5〜10分が目安で、最後に表面を磨いて仕上げていきます。

作業そのものは決して難しくはありませんが、症状が進行していると、サビ取り剤を使うだけではしっかり錆を取り切れない可能性があるので注意してください。
手遅れになってしまい、自分では対処が無理な場合、専門のバイクショップで修理を依頼するといいでしょう。

サビ取り剤にはいくつか種類がある

研磨タイプのサビ取り剤であれば、小さく斑点状になった細かな錆に対しては効果が期待できます。
また、錆を浮かせることで取り除くようなアプローチのサビ取り剤もあります。
点錆などに効果があるといわれていますが、地金に侵食するので、メッキの持っている光沢感が失われる可能性があるので注意しましょう。

サビ転換剤も販売されており、これは赤錆を黒錆にできるのが特徴で、赤錆を黒錆にするメリットは症状の進行を食い止められる点にあります。
赤錆は症状がどんどん進行してしまうのです。
ただし、こちらのサビ取り剤は最終手段として用いるものと考えてください。
また、マフラーの管底をはじめとした、目立たない個所で通常使用するサビ取り剤であることも意識しましょう。

ホンダCB223S

ホンダCB223Sの特徴について

ホンダCB223Sは、「ベストマッチアイテム」を開発のキーコンセプトにして製造されたバイクです。
ロードスポーツモデルですが、もっと日常生活に身近な使いやすいバイクを目指しています。
まずエンジンですが、低・中回転域で扱いやすいのが特性で、街乗りをするときに取り回しがしやすいのでバイク初心者でも乗りやすいでしょう。

また、フレームの剛性やサスペンションをロードスポーツモデルに合わせた専用セッティングにしているのも、ホンダCB223Sの特徴です。
さらにタイヤは、ロードスポーツ専用のものをあしらっています。
このため、ハンドリングが軽快であまり力を使わずに自分の思い通りにバイクを操れる感覚が味わえるでしょう。

スタイルはシンプルでベーシックな感じに仕上がっており、個性的ではないものの、時代が変わっても決して飽きの来ないデザインといえます。
オーソドックスなデザインが好みという人も、ホンダCB223Sは満足度が高いでしょう。

ホンダCB223Sは女性に人気!その理由とは?

たまに女性のライダーに出会うこともありますが、男性と比較してやはり数は少ないです。
まだ女性にとって、バイクはまだハードルの高い感じがあるかもしれません。
しかしホンダCB223Sは、そんな女性の間で非常に人気の高い車種といえます。

人気の理由として、ホンダCB223Sがコンパクトにまとまっていることが挙げられます。
女性は男性と比較して体型が小型ですが、ホンダCB223Sであれば女性でも足着き性が良く、しっかりまたがった時に足をつくことができ安心感があるバイクとなっています。
車体も軽いので、ハンドルの取り回しもしやすいと思っている方が多いのではないでしょうか。

ホンダCB223Sは、街乗りも視野に入れて開発されたバイクです。
このためエンジンもそこまでパワフルではありませんが、この点が女性の、特に初心者ライダーからすれば操作性に優れたバイクになるのです。

女性の場合、バイクに対して実用性の有無を重視する人が多い傾向が見られます。
ホンダCB223Sは自動車と比較すると燃費もいいので、ガソリン代の節約につながります。
また維持費もそれほどかからないので、その実用性の高さから購入のハードルが低い、気軽に購入できると感じているユーザーも少なくないのです。

実際にホンダCB223Sを所有している女性を見てみると、通勤・通学のために愛用している人が多いようです。
電車移動と比較すると、かなり通勤・通学時間を短縮できたという口コミもネット上では見られました。
日帰りのツーリングであれば問題なく対応できるバイクでもあるので、休日のツーリングに活用している人も少なくありません。

Alpinestars(アルパインスターズ)

Alpinestars(アルパインスターズ)の歴史

Alpinestarsは、イタリアのヴェネト州トレヴィーゾ県に本社を置くバイクウェアのメーカーです。
Alpinestarsの歴史を振り返ると、それは1963年と60年も前にさかのぼります。
イタリアの北東部にアゾロという小さな町がありますが、そこで登山用のブーツのメーカーとしてスタートしたのです。

創業者はサンテ・マッサローロといって、最高の商品と最高のサービスを世界中に届けたいという思いを抱いていました。
その思いを込めて、アルプス山脈の高峰に咲くという「Star Alpina」という花の名前を取って、社名をAlpinestarsとしました。
この花は、努力した人だけが見られると言い伝えられているそうです。

このように、最初は登山用ブーツの製造でスタートしたAlpinestarsでしたが、創業間もなくモトクロス用ブーツにも乗り出します。
そして、1970年代には早くも世界中を席巻したのでした。
Alpinestarsのモトクロス用ブーツは、ケニー・ロバーツやミック・ドゥーハンにも愛用され、世界中にその名が知られることになったのです。

その後も多くのトップライダーがAlpinestarsのモトクロス用ブーツを愛用しています。
ファビオ・クアルタラロやマルク・マルケスがその例です。

また、Alpinestarsはブーツだけでなく、モータースポーツ用にさまざまなアイテムを製造するようになります。
レーシングスーツ、グローブ、プロテクター、フルレザーのスーツジャケットなど幅広く手がけ、アパレルブランドとしてモータースポーツの世界で確固たる地位を築いています。
最近では、サーフィンやエクストリームスポーツの分野にも乗り出し、さらにファンを獲得し続けている状況です。

Alpinestars(アルパインスターズ)のウェアの特徴、コンセプト

Alpinestarsのウェアは、どんなコンディションでも快適に走行できるように作られています。
耐久性と吸湿性に優れた素材を採用し、フィット感や動きやすさを重視して、後ろ側の裾や手首を眺めにカットするなどの工夫もポイントです。

そんなAlpinestarsのコンセプトは次の3つです。
一つは「Focus(集中)」で、全商品の開発に妥協なく集中し、求められるパフォーマンスを実現することを目指します。
二つ目は「Commitment(約束)」で、より良い商品となる方法を常に考え、実行します。
三つ目は「Vision(目標)」で、全知識、スキル、ノウハウを商品開発に注ぎ込みます。
このコンセプトをベースに、ライダーのための商品を作っているのです。

ホンダ・ゴールドウイング

ホンダ・ゴールドウイングの特徴

充実した装備でライダーに上質の快適さをもたらすとともに、どっしりした安定感で余裕ある走りができるのが、ホンダのプレミアムツアラー「ゴールドウイング」です。
ゴールドウイングの誕生は1972年までさかのぼることができます。
50年以上も前に開発がスタートし、初代モデルが発売されたのは1975年、北アメリカででした。

初代モデルは排気量999ccの「GL1000」といって、アメリカ大陸を快適に横断できるスペックを備えています。
また、水平対向エンジンを備えていましたが、これはバイクとしてはかなり珍しいエンジンでした。
その性能の高さに注目した多くのライダーは、パニアケースやカウルなどのツーリングに適した装備を取り付け、より快適性を追求したカスタマイズをしたのです。

そんなゴールドウイングがモデルチェンジを経て、2021年に最新モデルとなって登場しました。
スタンダードモデルと、「ツアー」というトップボックスを装備した上級モデルの2種類で、排気量は1,832ccとなっています。

今回のモデルチェンジでは、スタンダードモデル、上級モデルともにオーディオスピーカーが大きくグレードアップしました。
音質がかなり良くなっています。
また、上級モデルはトップボックスの収容力を高めました。
従来もヘルメットを2個収納できる50Lの大容量でしたが、新型モデルは61Lとさらに11Lも増えています。

また、これも上級モデルについてですが、シートの表皮が従来モデルから変更されています。
フィット感を高めるとともに、バックレストの角度が増したためタンデム走行の快適性も高まりました。

ホンダ・ゴールドウイングのおすすめポイント

ホンダ・ゴールドウイングは、非常に男性らしいスタイルでおすすめです。
フロントマスクがきりりとシャープで堂々たる風格を醸し出しています。
ウインドスクリーンは大型で、無段階に高さを調整できる電動式です。
リアのライトには多眼LEDを採用し、リアウインカーとストップランプを囲むようにテールランプが配されているのも印象的です。

また、ホンダ独自のダブルウイッシュボーンをフロントサスペンションに備えているのも注目ポイントでしょう。
低速から高速までどの速度帯でも非常に快適な乗り心地を生み出します。

上級グレードは389kgと重量がありますが、足つきを考慮してシート高は745mmに抑えられています。
またがった状態からサイドスタンドを引き起こすのも楽です。
加えて、シートはバイクの座席というより高級ソファーといった質感で、しかもタンデムシートのホールド性、快適性ともに高く、奥さんや彼女とのツーリングにもふさわしいのではないでしょうか。

ヤマハNMAX155

ヤマハNMAX155の特徴

ヤマハNMAX155は、その名のとおり高速道路が走行できる155ccの軽二輪です。
ヤマハには同じMAXシリーズに125ccモデルもありますが、見た目は極めて似ているものの、それとは一線を画したアップデート版となっています。
そもそもヤマハのMAXシリーズは、TMAX560という561ccモデルを頂点に、「超コミューター」という単なるコミューターを超えたワンランク上の位置づけで展開されています。
それはこのNMAX155も同じで、上質な雰囲気をまといつつ、周囲の原付二種とは比較にならないほどの走りの楽しさを備えているのです。

NMAX155に搭載されるのは、ヤマハが独自に設計した「ブルーコア」というエンジンです。
走りと同時に燃費性能や環境性能も高次元で両立しています。
そのため、NMAX155の加速力は他社の上位排気量のモデルに引けを取らず、停止状態から最高速度までスピーディーに加速可能です。
同じクラスのなかではずば抜けています。

そんな優れた走りを持つNMAX155ですが、コミューターとしての快適性も同時に備えています。
フットボードは左右独立しており、フロント側はせり上がり、リア側はフラットになっている形状です。
足が減速時にかかるGを自然に受け止められるポジションになるので、上半身は常に一定でリラックスした状態を保ちます。
ストップ・アンド・ゴーの多い街乗りに最適の形です。

また、シートそのものも快適性を追求した素材とデザインで、長時間座っていてもまったお尻が痛くなりません。
面積が大きくポジショニングの自由度が高いデザインとなっています。
シートの高さは地上から765mmなので、小柄な女性でも足つきは悪くありません。

また、センターとサイドにスタンドが装備されており、センタースタンドは最低限のリフト量で立てられる仕様です。
シートに緩やかな段差があり、縦方向に余裕があります。
前に行くほど横幅が狭まっている形状なので、足を前に出しやすいのもストップ・アンド・ゴーの多い場所では便利です。

ヤマハNMAX155のおすすめポイント

高い走行性を持ちながら、NMAX155の重量やサイズは原付二種とほぼ同じです。
低速での回転性にも優れ、さまざまな場面で敏速に対応するので、比較的小柄な人や非力な人でも軽快に扱えるでしょう。
車両運送法での区分は250ccと同じですが、取り回しの良さはほとんど原付二種です。

そんな原付二種のサイズ感に155ccのパワフルなエンジンを搭載したNMAX155ですが、それでいてバランスが非常に取れているのもおすすめポイントの一つです。
違和感など一切なく、その小柄なサイズを感じさせないような強力な制動力と強靭な足回りを備えています。

シートが破れてしまったら

シートが破れた時の処置法

バイクのシートが破れてしまうトラブルは、決して珍しいことではありません。
シートの表面は経年劣化するため、少しずつ硬くなってしまいます。
そこにうっかり鋭利なモノを引っ掛けてしまうと、たちまち破れてしまうことでしょう。
その他にも、駐車中にいたずらされてしまうということもあります。

ひどいシート破れなら全面張り替えるという選択肢が真っ先に思いつくかもしれませんが、少し引っ掛けた程度の破れなら、全面張り替え以外の対処法を試してみることをおすすめします。
シート破れの対処法には、いろいろな方法があります。

最も簡単にできるものの、見た目がイマイチな方法なのがガムテープもしくはダクトテープを使って破れた場所をカバーするというものです。
しかし近年では、ガムテープなどでも黒や白、青や赤などバイクのシートに近い色味のものがラインナップされている他、バイクシートに貼る目的に製造されているものもあります。
リーズナブルに手に入るという点、気軽にさっと応急処置ができるという点で、小さな破れならまず最初に試してみたい処置方法と言えます。

2つ目の対処方法は、幌の補修シートを使うというものです。
使い方はガムテープやダクトテープと同じですが、トラックの荷台部分についている幌を補修する目的で開発された補修シートの方が耐久性や対候性という点では優秀です。
基本的に屋外での使用を前提としており、一度貼ると風雨に打たれてもなかなかはがれません。

3つ目の方法は、バイクのシートを補修するための専用テープや専用シートを使うというものです。
シートの補修専用のために開発されたアイテムなので、見た目という点でもシートと一体化してくれます。
ただし、粘着性は幌補修シートほどではありません。
使用する際には、シート部分の汚れや油をきちんとふき取ったうえで、はがれないようにシートの角を丸くカットしてから使うのがおすすめです。

4つ目は、接着剤を使うという方法です。
傷が小さな場合や、破れというよりも穴が開いた場合などに有効な方法で、敗れた部分が広がらないようにできます。
5つ目はシートカバーを装着するという方法で、ガムテープなどで補修した後、なんとなく見た目が気になる場合にシートカバーを付けることによって見た目のアップが期待できます。

破れがひどかったら交換しよう

ざっくりと大きく破れた場合などは、シートやテープで応急処置をしても見た目の面でマイナスです。
それに経年劣化が要因なら、応急処置をしても再び別の場所が破れてしまう可能性があります。
そのため、ひどい破れの場合、思い切ってシートごと交換したり全面張り替えるという処置が得策です。

排気漏れが起こってしまったら

排気漏れとはどんな症状?

バイクの排気漏れという症状は、パーマテックスやカッパーガスケットの部分から排気が漏れ出すという現象です。
ちょうどエンジンとマフラーをつないでいる部分から排気が漏れてしまう症状と考えると、分かりやすいのではないでしょうか。

排気漏れはパッと見ただけでは簡単に判別することは難しいですが、注意深く排気ガスの色を見ることで判別できます。
通常ならオレンジ色をしているはずのパーマテックスやカッパーガスケットなどのパーツが黒っぽく変色していることが多く、色の変化で気づくライダーも少なくありません。
また、バイクの走行中に普段よりも振動具合がおかしいと感じたり、なんとなくエンジンのパフォーマンスに違和感を感じることもあります。

排気漏れが起こると、吸気や排気のシステムまでのフローが正常に行われなくなってしまいます。
燃焼室に充填される空気量が増えてしまい、空燃費にもマイナスの影響が出てしまいます。
エンジンが過熱された状態となると、エンジンのパフォーマンスや耐久性にも影響が出て、最終的にはパワーがダウンする事態にもなります。

最悪の場合、走行中にマフラーが落下するという大事故を引き起こすリスクもあります。
そうしたトラブルを避けるためには、できるだけ早い段階で修理する必要があるのです。

排気漏れはなぜ起こる?

排気漏れの原因は、クランプの部分にあることが多いです。
クランプというパーツは純正のものが使われることが多く、バイクマニュアルでは一度緩めたら交換しなければいけないというルールになっています。

しかし、DIYのメンテナンスで緩めてしまい、そのまま再度締めてしまうバイカーは少なくありません。
クランプは一度緩めると再び緩みやすくなる傾向があるので、走行している間に少しずつ緩み、排気漏れが起こりやすくなります。

排気漏れしたらどう対処すれば良い?

排気漏れが起こったら、放置するのはNGです。
エンジンにかかる負荷がどんどん大きくなりますし、放置した状態では車検にも通りません。
早い段階なら、緩んでいるクランプを新品のパーツに交換するだけでクランプのゆるみが収まって排気漏れもストップできます。

クランプは、一度緩めたらリサクルするのではなく、新品のパーツに交換しなければいけません。
もしDIYでバイクのメンテナンスをするのなら、クランプパーツは複数を常備しておき、ニーズに合わせて新品に交換する作業をすることをおすすめします。
DIYによるクランプ交換でも排気漏れが対処できなければ、他に要因があるのかもしれません。
バイクショップへ持ち込んで、専門の整備士にチェックしてもらうことをおすすめします。

メッキ部分のメンテナンス

メッキクリーナーって何?

メッキクリーナーとは、バイクの金属部分のメンテナンスに使うためのアイテムです。
バイクの金属部分は飛び石などによって細かい傷がつきやすいだけでなく、風雨による錆びや曇りなどが目立ちやすいものです。
放置するとバイクの見た目にもマイナスの影響が出てしまうため、こまめにメンテナンスで磨いてあげる必要があります。

そんな時におすすめなのが、メッキクリーナーです。
メッキクリーナーには、どんな種類のメッキなのかによっていくつかの種類があります。
例えばステンレスやアルミなどシルバーカラーのメッキなのか、それとも黒光りが美しいクロムメッキなのかによって、使用するメッキクリーナーを変えると良いでしょう。
メッキクリーナーにはそのメッキを最大限に美しく見せてくれるケミカルが入っているので、正しく選べば仕上がりの満足度がとても高くなります。

バイクに使われている金属パーツは、表面に小さな穴が開いています。
こまめにメンテナンスをしないと、それらの小さな穴から錆びが起こってしまい、錆びが広がることによって金属表面の穴が大きくなってしまいます。
そうなると、元に戻すことは難しくなるのです。

そうならないように予防策としての役割もあるのが、メッキクリーナーです。
メッキクリーナーを選ぶ際には、錆防止ケミカルが入ったものを選ぶと良いでしょう。

メッキ部分をきれいにしたら保護剤を使おう

メッキクリーナーの中には汚れや傷を綺麗に磨き落とせる役割があるだけでなく、さび防止という保護剤が含まれているクリーナーもあります。
保護剤が入っているものは、メッキ表面の小さな穴の中にケミカル成分が入り込み、全体をシッカリコーティングしてくれます。
その結果、さびが起こりにくい美しい状態を長期間維持できるのです。

もし使用するメッキクリーナーに保護剤が入っていない場合、別途で購入することをおすすめします。
スプレータイプでも良いですし、液体タイプを塗布してウェスで拭くタイプでもOKです。
大切なことは、保護剤をメッキパーツの表面に塗ることでコーティングするという作業なのです。

メッキクリーナーを使っても、頑固な錆びはなかなか落ちてくれません。
そんな時には、バイク用の錆び取り剤を使って錆び除去しましょう。
メッキクリーナーを使った後でも前でもOKですが、細かい傷をしっかり落としたうえで錆びを確認したほうが除去作業をしやすいかもしれません。
錆び取りクリーナーで錆びを取ったうえで、保護剤を使ってあげるのがおすすめです。
ただしメッキクリーナーの中に保護ケミカルが含まれている場合、錆びがついた状態で表面をコーティングしてしまうと錆びを落としづらくなりますから注意してください。