大型バイクのライディング術【初級】

バイク走行中のバランス

バイクは普通乗用車とは異なり、走行中の安定性の確保にはある程度のスピードが要求されます。
低速の状態では自転車を走行している場合と同じように、ライダーの方でバイクのバランスをとる必要が出てきてしまいます。

小型バイクに比べて大型バイクの場合には、重量が大きいので低速になっても比較的安定して走行することが可能ではありますが、いったんバランスを崩してしまうと、小型バイクとは違い、ライダー自身の足で支えて持ちこたえることも出来なくなってしまいます。

したがって、大型、小型いずれの場合においても低速での走行の際のバランスをとる技術は非常に重要なものになってくるといえます。

低速走行中のバランスのとり方

一旦バイクがバランスを失ってしまうと修正が難しくなってしまうので、車体とまっすぐに立てるようにするのがポイントになってきます。
まっすぐ立てることによって、大きくバランスを崩してしまう前に、バイクの姿勢を補正することが可能になります。

まっすぐにバイクを立てておいて、バイクのバランスをとる方法には以下の三つのものがあります。
その一つ目は、左右に小刻みにハンドルを切ることによりバランスをとる方法です。
ハンドル操作によって、バイクの安定性が増すことになります。

二つ目はバイクが倒れそうになったら反対側の方にステップを踏む方法です。
ステップを踏む力によってバイクの傾きを修正することが可能になります。

三つ目はバイクのスピードを加速によって上げる方法です。
スピードが高い状態であれば、バイクの安定性が増して、傾きを修正しやすくなります。
スピードの調整を行う場合には、リアブレーキを主に使うとスムーズに加速が行われ、バランスをとることが行いやすくなります。

また、バイクを信号などで停止する場合も、バイクの安定性を維持することが難しくなってしまいますので、注意深くバイクのバランスを維持したまま停止するテクニックが必要になります。

低速走行時の姿勢

また、低速走行時では、バイクに乗るときのフォームもリラックスしたものにすることがお勧めになります。
リラックスしたフォームでバイクを操作して、ハンドルにあまりに大きな力を与えないようにすることも安定性の維持には重要なポイントになってきます。

ハンドルを強く握ってしまうと、バイクの本来持っている復元力を維持することが出来なくなってしまいます。

更には、低重心になるようにすることも安定性を増すのには有効になります。
バイクをまっすぐに立てようとしすぎて、体をあげすぎて重心が高くならないように留意も大きな効果をもってきます。

低速走行時のバランスの技術はいろいろな局面で必要になりますので、習得しておくことがお勧めといえます。
地面は常に平坦とは限りませんので、自分の足場の状態も常に把握しておくこともバイクの安定性の維持には必要になってきます。

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