タイヤバルブの交換時期と交換方法

タイヤバルブってなんだ?

バイクで走行していてパンクもしていないのにタイヤの空気が抜けているという症状がみられたとき、その原因はタイヤバルブにあるかもしれません。
タイヤバルブはタイヤの空気が出入りする入口についているもので、劣化してしまうと交換しにくくなるので注意が必要なのです。

タイヤバルブは2種類に分けることができ、一つはストレート、もう一つはL字とよばれます。
素材についてはゴム製、金属製があり、多くはゴム製です。
ゴム製バルブは特に劣化する可能性高くなるので、交換を意識しておく必要があります。
寿命時期を理解し適切な時期に交換することで交換しやすい状態でメンテナンスできるのです。

バルブが傷むと空気が漏れて走行中に危険な場合もあります。
空気のない状態で走ればパンクのリスクが高くなるので、早めにタイヤバルブを交換しましょう。

寿命や交換の時期を理解しよう

タイヤバルブの寿命は一般的に3年くらいといわれています。
もちろんバイクの走行状況や保管している環境などによっても左右されますので、バイクの状態を確認しておくことが重要です。

タイヤバルブの点検の際にはエアバルブの付け根辺りにひびが入っていないか、エアが漏れていないかなどを確認します。
エア漏れについてはバルブの周辺に石鹸水を付けてみるとわかるでしょう。
泡が出てくるようならエアが漏れている可能性があるので、交換時期と考えることができるのです。

タイヤバルブを交換してみよう

レンチなどの工具類と潤滑剤、新しいバルブとムシ回しがあれば交換できます。
交換方法はまずタイヤをバイクから取り外し、タイヤからホイルも外しておき、エアバルブを引っこ抜く、若しくは切り取りましょう。

ムシ回しを諒してバルブコアをはずしておき、新しいバルブに潤滑油を付けておきます。
それを内側方装着し終了です。
タイヤをホイルにつけて車体に取付、エア漏れがないかを確認します。

タイヤバルブを交換する際の注意点

バイクからタイヤを取り外さなくても作業できますが、バイクが転倒する危険性があるので必ずタイヤを取り外して行うことです。
また装着ツールなどがなくても交換できますが、ある方が取付しやすくなるので初めての方は装着ツールを利用するといいでしょう。

潤滑油がない時には洗剤を薄めて代用できます。
儒滑油を利用しないで無理に装着しようとするとバルブがちぎれてしまうこともあるので、必ず利用すべきです。

セルフでできるメンテナンスですが、自信がない、面倒という方はショップで交換してもらうといいでしょう。
この時にかかる工賃は2500円くらいから13000円にバルブ費用をプラスした金額になります。
ショップによって工賃が違うのであらかじめ費用を確認してから依頼するほうが安心です。

ビジネスシーンで活躍してくれるバイクは?

バイクはビジネスに欠かせない乗り物

ツーリングなどで楽しむプライベート用のバイクではなく、ビジネスに活用するバイクなら、ビジネスシーンにあったバイクが必要です。
ビジネスバイクと遊びのバイクとの違いはどこにあるのかわからないという人も多いと思いますが、ビジネス用といわれるバイクには色々な特徴があります。

ビジネス用バイクの代表的なものや、ビジネス用バイクにどのような特徴があるのか理解することで、仕事の中で使いやすいバイクを選ぶことができるのです。
使い勝手のいいビジネス用バイクとはどのようなバイクなのか理解しましょう。

ビジネス用バイクは何が違うのか

ビジネス用バイクの大きな特徴といえば、耐久性、利便性に優れているという点です。
年間を通じて毎日可動させたいバイクにトラブルが起きないように強いエンジンが利用されていたり、毎日利用する際に便利な機能なども満載されています。

通常バイクというとメンテナンス費用が結構掛かる印象がありますが、耐久性に優れているビジネス用バイクならメンテナンス費用も抑えることができるのです。
また車体価格に関しても通常のバイクより低いという点もビジネス用バイクの魅力といわれています。

ビジネス用バイクを利用することで有利となること

郵便配達、宅配、新聞配達などバイクを仕事で毎日利用するという業務には、ビジネス用バイクがピッタリです。
食品関連を運ぶピザなどの宅配用にはルーフ付きバイクがよく利用されており、新聞配達など早朝や深夜に近い時間帯に走るバイクには清廉性が高いバイクがあります。

例えばスーパーカブなどは新聞配達によく利用されていますが、こちらも清廉性の高いバイクです。
ビジネス用バイクは色々な職業に有効活用できるように開発されているため、使い勝手もよく、近頃は低燃費性の高いバイクも登場しています。
もちろんこの利便性や耐久性は通勤、通学で日々バイクに乗る方からも選ばれているのです。

ビジネス用バイクの人気バイクとは

ビジネス用のバイクというと、新聞配達によく利用されているスーパーカブのイメージが強いです。
しかし各メーカーで利便性、耐久性の高いバイクが作られています。
ヤマハでは「GEAR」というビジネス用バイクがありますが、強いパワーと機能的なバイクとして人気です。
新聞配達やデリバリーでの利用など、積載量があり重くても楽にスタンドを利用できる作りになっています。

ホンダのベンリィも業務用、ビジネス用バイクとして人気のバイクです。
50㏄と110㏄の2種類の排気量があるので色々な業務に対応できるバイクとなっています。
このほか、スズキのバーディー50も人気です。

フューエルインジェクション機能が搭載されて、省エネ性能も持っているビジネス用バイクとして活用されています。
色々なモデルがあるので業務用以外、プライベートで活用するバイクとしても人気です。

屋根(ルーフ)付きバイクの選び方

バイクのルーフについて

ピザの宅配を行うバイクなどについているバイクのルーフは雪が多い地域、また雨の時の走行にとても便利です。
バイクに乗っていて雨に降られレインコートを着用するのは面倒ですし、持っていない場合、雨や雪に濡れたままの走行となります。

しかしバイクにルーフがあれば雨や雪を避けることができるのです。
ルーフ付きバイクとはどのようなものなのか、その歴史なども合わせて知識を持ちましょう。

屋根のついたバイク、ルーフ付きバイクとは

原付などにフロントからシートに覆われたようなルーフを取り付けているバイクを見かけたこともあると思います。
個人の方が街乗りでこうしたルーフ付きのバイクに乗っている姿はあまり見ませんが、ピザ宅配の業者さんが乗っているところはよく見かけるでしょう。

宅配の業者さんなど以外でも、一般の方もルーフ付きのバイクを利用することができます。
雨や雪の日に大活躍するルーフですが、実は晴天の時でも紫外線から守ってくれる、風から守ってくれるなど利便性の高い装着品なのです。

風の抵抗を強く受ける構造となるため、走行時安定した走りを実現するために屋根付きバイクは後輪2つとなっている事が多く、トライクのような形になっています。
安全に快適に走ることができるルーフ付きのバイクはどのように生まれたのか、その歴史はイタリアから始まりました。

ルーフ付きバイクはイタリアから始まった

配達、宅配の人たちがよく利用している業務用バイクというイメージが強いルーフ付きバイクの発祥はイタリアです。
イタリアはバイクの歴史が深く、その一つのメーカー「アディバ」というメーカーから誕生しました。

現在も屋根付きバイクを販売する大手バイクメーカーのアディバは、1996年に屋根付きバイクを販売し、折りたたみ可能な開閉式のルーフで特許を取るなど、ルーフ付きバイクの線草として知られています。
日本国内では現在、屋根付きバイクの製造販売が終了してしまいましたが、中古品として手に入れることが可能です。

代表的なルーフ付きバイク

ピザの宅配でよく利用されている国内でもメジャーなルーフ付きバイクとして、ホンダ ジャイロキャノピーがあげられます。
前輪が1輪、後輪が2輪で安定した走行ができるルーフ付きバイクとして有名です。

同じくホンダのキャビーナは快適な走りが魅力的なルーツ付きバイクで、ジャイロキャノピーの前に販売されました。
こちらは50㏄と90㏄のバイクです。

折り畳み式のバイクとしてルーフ付きバイクの老舗アディバから販売されたAD125もおすすめできます。
ルーフを折りたたんで収納できるので非常に便利です。
ルーフを利用する時と、利用しない時、使い分けができる利便性の高い屋根付きバイクとして人気があります。

冷却液の交換方法

冷却液の役割

冷却液は名前の通りエンジンを冷却するために使われるものです。
ロングライフクーラント(LLC)とも呼ばれており、エンジン各部を循環して温度の上昇と効果を繰り返していきます。

使っているうちに冷却水も劣化をしていくものです。
エンジンの中を通ることで次第に冷却水が汚れていき、そのような汚れた冷却水がエンジン内を循環するとラジエターコアを詰まらせたり汚れがエンジンの中で溜まったりする原因となります。

そこで、冷却水も定期的に交換をして経路内の洗浄もすることが重要です。
ここでは冷却水の交換方法と合わせて行っておきたい点検内容を紹介していきます。

冷却水交換のための手順

まずはラジエターキャップを外して状態の確認をします。
年式の古いものであればゴムパッキンが劣化をしてひび割れていることがあります。
ひび割れていれば交換するのは当然ですが、劣化の状態によっては予防のためにも早めに交換をすることが望ましいです。

次に冷却液の交換をする際に真水を用いるのは避けましょう。
特に冬場は真水を使うことで凍結の可能性がありますし、メカニカルシールと呼ばれるウォーターポンプの回転軸のシール部分の潤滑が不足して水漏れをする原因にもなります。
冷却水にはエンジン内の潤滑機能もあるので真水ではなく市販の冷却水を入れるようにしましょう。

交換をする際にはエンジンが冷えた状態で行うようにします。
ラジエターキャップを外したらバットで冷却水を受けていきます。
ラジエター内、ウォーターポンプ周辺の冷却液が出てきますが、経路内が腐食していたり冷却水が劣化していたりする場合には汚れた液体が出てくるので中の状態確認が必要です。

エンジン本体にもドレンボトルがあります。
シリンダーやサーモスタット周辺の冷却水を輩出するものです。
ドレンボルトの位置や数というのは車種によって違うので作業前に確認をしておきましょう。

ドレンボルトにはワッシャーが使われています。
これも少しずつ劣化をしていくものであり、洗浄しても取れない汚れが付いている場合には交換をするようにしましょう。

冷却水があまりにも汚れて出てくる場合には専用の道具を用いて冷却経路の洗浄をしていきます。
すすぎはドレンボルトを外したままでキャップ側から水を入れていくと少しずつ流れていき、透明な水になるまで作業をすれば完了です。

冷却水の入れ替えの際には空気溜まりがあると流れが悪くなってしまうためエア抜きが必要です。
作業方法はバイクによって違いますから作業前に確認しておきましょう。
エアが排出されるとラジエターキャップ部分の冷却水の水位が下がるので最後に調整分の冷却水を入れてキャップを閉めたら作業終了です。

バイクのサイドカーについて

バイクのサイドカーとはどういうものなのか

バイクに乗っている人の中にサイドカーを設置し楽しそうに走っている姿を見かけることがあります。
サイドカーはバイクに並行して取り付けられているものですが、人を載せるという目的のほかに荷物を載せる目的があるのです。

正式名称は側車月二輪自動車という名称で公道を走る時には、サイドカーの登録が必要となります。
サイドカーはバイクに取り付けられていて狭い道では走りにくいため、郊外などで見かけることが多いです。

バイクをより楽しむことができるサイドカーは荷物や人を運ぶこともできる利便性の高い乗り物となります。
サイドカーに必要な免許や装備などについても理解していきましょう。

サイドカーの運転に必要な免許は?

サイドカーの運転には当然のことながら自動二輪の免許が必要となります。
サイドカー本体に関しては免許の区分がありません。
そのためバイクに乗る時と同じように排気量別の二輪免許を取得する必要がありますが、小型、普通、大型などのバイクの免許を取得していればサイドカーを設置してバイクに乗ることできます。

サイドカーがついているバイクを見ると、ほかに免許が必要と考える人もいますが、バイクの免許で走ることができるのです。
ただ装備も必要となるので必ず必要な装備を理解し運転する必要があります。

サイドカーに必要な装備とは

二輪免許を取得していれば運転できるサイドカーですが、サイドカーに乗って公道を走る場合にはヘルメットの着用が定められています。
バイクに乗る時と同じように、安全基準を満たしているヘルメットを着用して乗ること、また各種保険に入ることが必要です。

バイクとサイドカーに乗る時には2人、3人で乗ることができますが、その場合も「車検証に記載されている定員数」以外は乗ることができません。
50㏄以下のバイクについてはバイクの中でも二人乗りが禁止されているため、50㏄バイクにサイドカーをつけることはできますが、人を載せることはできないということもしっかり覚えておきましょう。

サイドカーはどうやって装着するのか

サイドカーを利用する場合、バイクショップやサイドカーの専門店などに依頼し装着してもらうことになります。
バイクにサイドカーを取り付ける時には専門のステアリング等が必要となるため、ショップでしっかりと規則に沿った装着が必要となるのです。

当然のことながら側車の登録手続きが必要となるほか、改造車となるため廻送自動車等の届け出も必須となります。
こうした手続きはショップで行ってくれるので、基本的に書類に記入するだけで難しい手続きではありません。

登録せずに公道を走り交通事故などを起こせば保険は適用されないので、必ず登録を済ませて保険に加入し、自分にも他人にも保証ができる状態で乗ることが重要です。
サイドカーはバイクをより楽しくしてくれるものとなりますが、乗るためには準備が必要になること、登録や保険への加入が必要になることも覚えておきましょう。

リアサスペンションリンクのメンテナンス方法

リアサスペンションリンクのメンテナンスは大変

リアサスペンションユニットが1本の「モノサス」と言われるタイプが一般化したのは1980年代です。
初期のころはメーカーごとに新モデルが販売されるたびにかなり趣向を凝らしたものを販売していましたが、どれもがメンテナンスが定期的に必要でした。

今でもモノサスはメンテナンスがこまめに必要なことは変わっていません。
リアサスペンションリンクのグリスが切れていればすぐにサスの動きが変わりますし、跳ね返りも違ってきます。
そこで、ここではリアサスペンションリンクをメンテナンスする方法とそのコツを紹介していきます。

リアサスペンションリンクのメンテナンス方法

リアサスペンションリンクのメンテナンスをする際、最初に必要なのがリンク周辺の汚れた錆びを取り除いていく作業です。
面倒ですが、丁寧に汚れを取り除いていくことが動きをよくするのには重要ですから細かいところまで落としていく必要があります。
リンク周りの汚れを取り除いたら、ソケットレンチやメガレンチを使ってボルトをしっかりとホールドしながら緩めていきます。

車体からリンクを取り外したらリンクを動かして状態の確認をしていきます。
二つのリンクを相互に動かしていくのですが、片方を支えてもう一方が自重できちんと垂れ下れば問題ありません。
状態によってはグリスがたっぷりとついて動かないこともあり、そのような状態で走るのはとても危険です。

パーツを取り外す際にはボルトの差込方向や使うパーツがわからなくならないよう組み立て順序がわかりやすくなるように外して並べておくと作業がうまく進められます。
プラスティックトレイなどを用意しておき、取り出したパーツは向きをそろえ並べておくと便利です。

パーツの洗浄は一つひとつ行っていいます。
パーツクリーナーを使って古いグリスを洗い流し、徹底的に洗浄しておくことが重要です。
古いグリスが残っている状態で新しいものを塗っていくと汚れが残った状態なだけでなく潤滑が悪くなる原因にもなり危険です。

グリスが付いていない状態でのストロークが続いているとリンクロッドの表面についていたメッキやコーティングがはがれていることが多いです。
それ以外にもOリングやオイルシールもグリスが不足しているとかなり傷ついていることがあります。
そこで、そのような状態であれば純正部品や油圧プレスを用意して交換するほうが望ましいです。

グリスをまんべんなく塗布したら全体を仮組みして動きを確認します。
動きがスムーズであればそのまま車体に戻して組み立てて問題ありません。

リンクの部分をボルトで取り付けてトルクで締め付けたら作業は終了です。
時間に余裕があるときにはスイングアームピポットもグリスを塗っておくとリアサスペンションリンクの動作性はさらに上がります。

ブレーキパッドの交換方法

意外と忘れられがちなブレーキパッド作業

バイクのメンテナンスと言えば多くの人がすぐにブレーキ関連の作業をイメージします。
やはり、バイクは気持ちよく走ることが重要であり、そのためには走ることに必要なエンジンやタイヤ、チェーンのメンテナンスをしたり部品を交換したりということが行われがちです。

しかし、バイクが気持ちよく走ることや安全に走ることを考えるとブレーキも重要なパーツでありメンテナンスが必要です。
安全性を考えると走る性能以上に重視するべきポイントでもあります。

特にブレーキ関連の部分はメンテナンスをするとその重要性が理解できる場所でもあります。
そこで、ここでは作業を忘れられがちなブレーキパッドの交換方法とその際に行うべきメンテナンスを紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。

ブレーキパッドの交換方法

ブレーキパッドを交換する際にはブレーキレバーの近くにあるリザーブタンクを確認します。
リザーブタンクの中にはオイルが入っており、その中にLOWERという文字と線が入っています。
これよりもオイルが下にあるとブレーキパッドが減っていると考えられ交換が必要です。

ただ、オイルが下がっている原因はオイル漏れの可能性もあります。
そこで、オイルが漏れていないか周辺の場所を確認し、オイルが減っていなければブレーキパッドを交換していきます。

次にブレーキパッド自体の減りを確認します。
ブレーキキャリパーがあるバイクであればキャリパー内を覗けばブレーキパッドの溝が確認できます。
ブレーキパッドがディスクカバーに覆われているタイプの場合にはカバーを少しずらして確認することが必要です。

ブレーキパッドの交換が必要となれば、バッドピンボルトを外して作業をしていきます。
このときピンボルトも汚れや腐食が無いか確認し、きちんと磨くことが重要です。
このひと手間だけでブレーキのタッチや利きが格段に上がります。

ローターの外側に向かってパッドを引っ張り出すと簡単に取り出せます。
しかし、キャリパーピストンが強く密着しているとすんなり抜けないことがあり、その際にはピストンを押し戻してから抜くと効果的です。

パッドはただ交換するだけでなく、裏面に鳴き止めにパッドグリスを塗ってから装着します。
この作業も面倒に思われがちですが、ひと手間加えるだけでバイクの乗り心地が変わってくる重要なものです。

パッドが減っているとパッド装着の際にも事前にピストンを押し戻すことが必要です。
その際、ピストンの状態も確認しましょう。
汚れていればついでに清掃をしてきれいな状態にしていきます。

取り付けをしたら元の状態に戻して完成です。
念のため、取り付けた後は正しく取り付けられており、ブレーキが適切に利くか確認するために安全が確認できている場所で走ってみましょう。

セルモーターのメンテナンス方法

セルモーターの分解は時間のある時に

セルモーターはセルフメンテナンスが難しいと思われがちですが、そのようなことはありません。
メンテナンスをするにあたっては状況を把握して必要な作業をしっかりと丁寧に行っていく必要があります。

セルモーターが原因と思っていても違う場所が不具合を起こしていることもあるので、作業をした後の状態確認をし、必要に応じてほかの部分のメンテナンスをすることが必要であるため、作業には時間がかかりますし根気も必要です。
また、精密な組み立てが必要なので冷静に作業をしないと訳が分からなくなることも少なくありません。
そういったことからセルモーターの作業は時間のある時にじっくりと取り組むことが必要です。

慣れてくれば作業自体も楽しみながら進めることができます。
そこで、ここではセルモーターの分解作業の手順とそのコツを紹介していきます。

セルモーターの分解方法

セルモーターの本体は多くが2本のボルトでアッパー&ロア側を締め付けているタイプです。
ボルトを緩めれば簡単に取り外すことができます。

取り外して分解をしていく際には細かなパーツが飛び出してしまう危険がありますし、パーツが無くなってしまう危険もあります。
そこで、周囲に物がない状態にするのはもちろんですが、パーツ受けとなるようなバッドを用意してその上で作業をするのが望ましいです。
エンドカバーを取り外す際には特にパーツの飛び出しの危険があるので慎重に行いましょう。

アーマチュアにはスラフトシムが入っているので丁寧な作業が要求されます。
復元する際にシムが入っていないとモーターが焼き付くのでその点も注意が必要です。

ブラスベースを外したらアーマチュアを抜き取ります。
アーマチュアが水やごみが混入したことでショートしている場合にはアーマチュアやアッセンブリー交換をする必要があります。

セルモーターの内部を掃除していく際には内部にブラシの粉がたくさん付着していることが多く、それらを丁寧に洗浄する必要があります。
パーツクリーナーで洗浄したりエアーガンで細かな汚れを吹き飛ばしたりといった作業で落としていきます。

作業の中ではアーマチュアのパンクが無いかを確認することも必要です。
もしもショートしていればかなりの交換作業が必要となり、これはプロに依頼することが求められます。

エンドカバーの内側もスラッジが多くあるので清掃をしていきます。
作業が終わったら復元をしていくのですが、Oリングやシールは新品に交換しておくときれいな状態が維持できます。
組み立ての際には元通りに復元をすることが必要ですが、不慣れでどこに何のパーツを入れたらよいかわからなくなりそうな人は、解体作業をする際に一つずつパーツを外すたびに写真に残しておくと失敗しません。

チューブタイヤの交換方法

セルフメンテナンスでも難度の高いチューブタイヤの交換

バイクが好きな人はただ乗るだけでなくメンテナンスをすることも楽しみにしている人が多いです。
やはり、愛車がいつまでもきれいな状態で、なおかつ気持ちいい走りをするためにはメンテナンスは大事な役割を担っています。

こまめにメンテナンスをすることはバイクのためにも重要ですが、そのたびにバイクショップや修理店に持って行くのは面倒ですし経費も掛かります。
その点、自分ですると大幅なコストカットができますし、自分自身もバイクに対してしたいという気持ちが芽生えてくるものです。

そのようなセルフメンテナンスの中でも難易度が高いと言われているのがチューブタイヤの交換です。
バイクが好きな人、セルフメンテナンスが好きな人ならば誰もが一度は挑戦したいと思う作業ですが、なかなか難しい内容です。

うまく作業をするためにはパワーも必要ですがそれだけではうまくいきません。
作業の内容を理解してコツをつかんでおかないと失敗する可能性もある内容です。
そこで、ここではうまく作業を進めるためにチューブタイヤの交換方法とそのコツを紹介していきます。

作業方法

チューブタイヤを交換するにあたっては、まずはタイヤを外し、ホイールを外すことが必要です。
タイヤの種類によってはこの作業も結構面倒な作業になります。

ホイールを外すにはビードブレーカーをホイールリムにぎりぎりのタイヤ側面部分にあててリム側に傷をつけないようにしながら押し込んでいきます。
このとき、タイヤの位置を変えながら全体にビートを落とすことがコツです。
リムにプロテクターをはめ込んだらタイヤレバーをねじ込み180度反対側のビードには自分で乗ってビードが落ちた状態を維持するようにします。

タイヤが硬くなっている場合、レバー同士の距離が遠いとビートがめくれません。
そこで距離を短く取って少しずつビードをリムの外側に持って行くと外しやすくなります。

片面のビードが外れたらタイヤレバーを差し込んでもう反面を外していきます。
このときリムを傷つけないように丁寧に作業をする必要があります。

装着されているエアバルブはこのとき新品に交換します。
再利用することが無いのでニッパーで切断して取り出して問題ありません。
取り出したらバルブの根元に汚れが溜まっているのでそれを落としていきます。

リムにセットをする際にはすべりをよくするためにエアバブルにビードワックスを塗るのがおすすめです。
これをしておくことで大幅に作業が楽になります。

リムの外からバルブを差し込んだらキャップのネジ部分にエアバルブプーラーをねじ込んでホイールセンター方向に引き込んでいきます。
ビードワックスを塗っていれば簡単に入るので問題ありません。

タイヤをセットする際にリムにもビードワックスを塗るのですが、リムのゴム跡や汚れはサンドシートで落としておく必要があります。
サンドシートを使えば表面がきれいな状態に戻ります。
リムの内側をきれいにしておくとタイヤの滑りはとてもよくなり走っていても気持ちが良いです。

タイヤとホイールを合わせる際には回転方向を合わせることが重要です。
慣れてくると意外と忘れるので必ずチェックをしましょう。

回転方向を合わせたらタイヤ側面のペイントマークをエアバブル位置に合わせていきます。
最近のものはペイントマークが無いものもあり、そういったものはどこを組み込んでも問題ありません。
エアを注入したら大きな音がしてビードが上がり、きれいな円になるまで続ければ完成です。

フロントブレーキキャリパーのメンテナンス方法

フロントブレーキキャリパーを清掃する必要性

ブレーキ性能を維持するためにキャリパーのメンテナンスはとても重要です。
安心安全な走行をするためにはブレーキは常に良い状態を維持する必要があります。

キャリパーの状態が悪くなるとレバータッチの状態が変わっていきます。
ただ操作性に違和感が出てくるだけでなく、どんどんとブレーキの性能も下がってしまうのです。
良くない状態が続くとブレーキパッドの引きずりが出てきた李レバータッチの悪化を引き起こします。

特にブレーキパッドが摩耗しているとピストンの露出量が増えてきます。
この状態はとても危険です。
ブレーキダストが空気中の湿度を吸ったり雨天走行をしたりすると水分と結合してキャリパーピストンに付着します。
これがダストシールとの隙間に入るとピストンの動きが妨げられてしまいますし、錆が発生する原因にもなるのです。

このようにキャリパー周りの清掃をしておかないとバイクが錆びたりブレーキ性能が落ちたりする原因となるのです。
そこで定期的な汚れを落とす作業が必要になってきます。

キャリパーの清掃方法

キャリパーの清掃をするにはキャリパーを外してピストンの汚れ具合の確認をしてダストが付着していたら落としていく必要があります。
落としていく際には中性洗剤やブレーキクリーナーで洗浄していきますが定期的に清掃していればさほど大変な作業ではありません。

洗浄することはキャリパーシールとのフリクションロスを軽減することにも効果があります。
錆びを予防するために、シリコングラスやラバーシール組付けスプレーといったものを塗布するのも効果的です。
清掃するついでにこういったメンテナンス作業も合わせて行いましょう。

パッドの状態も確認することが重要です。
摩耗量を確認し溝が無くなっている状態になっていれば交換をしていきましょう。

パッドを外すとキャリパーサポートを抜いていきます。
このときグリスやゴムのダストカバーとこすれることでフリクションを感じるのですがそのまま引き抜いて問題ありません。
引き抜いた際、ピンが錆びていれば交換をする必要があります。

キャリパー内部のオイルシートとダストシールを交換する場合にはピストンを抜いても問題ないのですが、そのまま使う場合には抜かない方がガイド代わりになり便利です。
できるだけ押し出しつつ取り出して抜けないようにするのがうまく取り出すコツです。

ピストンを傷つけないように洗浄するのは難しく感じる人もいます。
作業の際にはナイロン製のブラシや使い古しの歯ブラシを使うとうまく古いグリスが抜きやすいですし、仕上げの際には綿棒を使うときれいになります。
ラバーシール組み付け剤も付けすぎるとブレーキダストが付着する原因になるので余計なものは拭き取ってから元に戻すようにしましょう。