セルモーターのメンテナンス方法

セルモーターの分解は時間のある時に

セルモーターはセルフメンテナンスが難しいと思われがちですが、そのようなことはありません。
メンテナンスをするにあたっては状況を把握して必要な作業をしっかりと丁寧に行っていく必要があります。

セルモーターが原因と思っていても違う場所が不具合を起こしていることもあるので、作業をした後の状態確認をし、必要に応じてほかの部分のメンテナンスをすることが必要であるため、作業には時間がかかりますし根気も必要です。
また、精密な組み立てが必要なので冷静に作業をしないと訳が分からなくなることも少なくありません。
そういったことからセルモーターの作業は時間のある時にじっくりと取り組むことが必要です。

慣れてくれば作業自体も楽しみながら進めることができます。
そこで、ここではセルモーターの分解作業の手順とそのコツを紹介していきます。

セルモーターの分解方法

セルモーターの本体は多くが2本のボルトでアッパー&ロア側を締め付けているタイプです。
ボルトを緩めれば簡単に取り外すことができます。

取り外して分解をしていく際には細かなパーツが飛び出してしまう危険がありますし、パーツが無くなってしまう危険もあります。
そこで、周囲に物がない状態にするのはもちろんですが、パーツ受けとなるようなバッドを用意してその上で作業をするのが望ましいです。
エンドカバーを取り外す際には特にパーツの飛び出しの危険があるので慎重に行いましょう。

アーマチュアにはスラフトシムが入っているので丁寧な作業が要求されます。
復元する際にシムが入っていないとモーターが焼き付くのでその点も注意が必要です。

ブラスベースを外したらアーマチュアを抜き取ります。
アーマチュアが水やごみが混入したことでショートしている場合にはアーマチュアやアッセンブリー交換をする必要があります。

セルモーターの内部を掃除していく際には内部にブラシの粉がたくさん付着していることが多く、それらを丁寧に洗浄する必要があります。
パーツクリーナーで洗浄したりエアーガンで細かな汚れを吹き飛ばしたりといった作業で落としていきます。

作業の中ではアーマチュアのパンクが無いかを確認することも必要です。
もしもショートしていればかなりの交換作業が必要となり、これはプロに依頼することが求められます。

エンドカバーの内側もスラッジが多くあるので清掃をしていきます。
作業が終わったら復元をしていくのですが、Oリングやシールは新品に交換しておくときれいな状態が維持できます。
組み立ての際には元通りに復元をすることが必要ですが、不慣れでどこに何のパーツを入れたらよいかわからなくなりそうな人は、解体作業をする際に一つずつパーツを外すたびに写真に残しておくと失敗しません。

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