ステムシャフトとベアリングのメンテナンス方法

ステムベアリングの状態を確認する方法

バイクはまっすぐ走っている中でも前輪が路面の凹凸や傾きで小刻みに揺れています。 この左右の動きを無意識のうちに修正してスムーズに走るために行われるのがステムベアリングです。 このステムベアリングの状態を確認するには、前輪が地面についているままではハンドルを切っても走行中とは状況が違うため、正しい判断ができません。 そこでフレーム下にジャッキを入れて前輪を浮かせて確認が必要です。 しかし、それでも完璧に確認ができるわけではありません。 明確な確認ができるのがフロントフォークを抜いてステムを単体で左右に切る方法です。 とはいえ、こんな大掛かりな作業を行うのは大変であり、ステムを外して直接目視でベアリングやレースを確認したほうが確認も速くできるとも考えられます。 ハンドルを握る手で前輪ががくがくとしている感覚を感じられると不具合を確認できます。 ベアリングを保護しつつもハンドリングが良い状態を維持するためにはグリスアップが必要です。 グリスがあればボールでもテーパーローラーでもローラーとレースの間にある膜で錆びが防止され潤滑状態を保つことができます。 これによってフリクションロスが軽減できるのです。 また極圧性が高いことで路面からの突き上げの衝撃も緩和ができます。 グリスアップをしてグリスのない状態を作らないことがステムベアリングにはとても重要なのです。

グリスアップ前には部品の洗浄もしっかりと行うと効果的

バイクで走っているときには常に五感を使ってバイクの状態を確認するものです。 いつもとエンジン音が違ったりハンドルから伝わってくる振動が違ったりといったことがあるとどこかに不具合がないかを疑いチェックをしたりメンテナンスを行ったりして行きます。 その際、多くの場合グリスアップや部品の洗浄で解決するものです。 バイクの部品というのは走っている中でたくさんの汚れを吸着したりオイルが付着したり錆びたりしてパーツが汚れてしまいます。 この汚れは、キャブレター洗浄液を使ってきれいに落とし、仕上げとしてグリスアップをするだけでも格段に状態が良くなることも多いのです。 そこで、バイクの不調を感じたものの修理に持って行くほど大きな問題ではないと感じるときにはまずは自分でバイクのパーツ洗浄をしてグリスアップをしてみましょう。 その際、摩耗しているパーツや汚れがひどかったり損傷があったりするパーツについてはつけ置き洗いをしたり交換をしたりすることも重要です。 ステムベアリングを含むマイナートラブルの場合には、この作業だけでも大幅にバイクの状態が改善し走りやすい状態が戻ってくることが多くあります。

フロントブレーキスイッチの追加

フロントブレーキスイッチの交換

フロントブレーキスイッチは自分で交換することが可能です。 そこで、車検前に車検を通すために自分でメンテナンスをするという人もいます。 フロントブレーキスイッチを購入し自分で交換すれば簡単に作業ができます。 もちろん不安という人はバイク修理店に持って行ってもリーズナブルに作業をしてもらえるのでプロに依頼することも可能です。 作業としてはブレーキレバーの下や周辺に取り付けられているので固定ネジを取り外しコネクターからスイッチを取り外し新たなものを取り付けるだけです。 その際に錆びや汚れを拭き取って端子に接点復活剤を吹きかけておくと仕上がりが良くなります。 フロントブレーキスイッチがついていないタイプのバイクにも取り付けて操作性を上げるということも可能です。

フロントブレーキスイッチを取り付ける便利さ

ブレーキケーブルについてはブレーキスイッチがインラインタイプのものが付いていることが多いです。 これはタイプによっては操作性が難しいことがあります。 特にハンドルが一文字タイプのものだとブレーキレバーのタッチが悪いことも少なくありません。 そのようなバイクの場合にはレバータッチがあまりよくなくフロントブレーキスイッチを取り付けることによって安全性が格段に良くなりフロントブレーキをうまく使えるようになることが多いです。 慣れるまでは切り替えが難しいですが、慣れてくるとリアブレーキよりもフロントブレーキスイッチを多用してうまくコーナリングや停止をする人も多くいます。

フロントブレーキのメンテナンスでも状態が良くならない場合には追加も検討を

フロントブレーキの動きが悪いという場合には、フロントブレーキのメンテナンスで一通りの洗浄とメンテナンスで動作性があがり改善するということもあります。 その際には一通りパーツを洗浄し錆や汚れを落としてからブレーキレバーのレスポンスを確認します。 それで状態が良くなることもありなすが、それでも変化がないということも出てくるものです。 その時にはブレーキ性能を上げるためにフロントブレーキスイッチを追加することでブレーキの動作性を上げて状況を改善することが可能です。 ただ、状況が良くないからといって必ずすぐにブレーキスイッチを導入することを検討するのは危険です。 ハンドル周りの装備によってはスイッチが入ることでブレーキレバーが操作しにくくなったりレスポンスが悪く感じたりすることもあります。 そこでやみくもにスイッチを追加することを検討するのではなく、スイッチが着いたときにブレーキ周りがどのような設備になるのか、自分に操作がしやすいかということを確認したうえで設置を決めましょう。

電気トラブルシューティング

バイクのメンテナンス

特に故障していないバイクでも、少しの間バイクを運転しないだけでもバイクはコンディションが悪くなってしまいます。 そして、それを復旧するのはかなりの手間がかかるものです。 初心者にはこのようなトラブルが起こるともうバイクが再起不能の状態になったと不安になりますがそのようなことはありません。 多くの場合には電気系のリコンディションをしたりキャブの清掃をしたりといったことをすれば解決するのです。 とはいっても電気系の調整をするのは初心者にはとてもハードルが高いです。 そこで、ここでは電気系のトラブルが起きたときのために、トラブルシューティングを紹介していきます。

好調なエンジンを維持するには

エンジンが好調な状態を維持するためには混合気、圧縮、火花の3つが良い状態であることが重要です。 キャブレターが不調だと良い混合気が作れないですし、4ストエンジンであれば吸排気バルブのあたりが悪くなり、2ストエンジンであればピストンリングの摩耗で圧縮が得られなくなります。 電気の不調と関連してくるのが火花の状態です。 好調なエンジンを維持するために、特に電気系統で行うべきこととしてはスパークプラグ周辺の確認が必要になってきます。

スパークプラグは消耗部品

スパークプラグは半永久的に使える部品であると考えることはやめましょう。 消耗部品であり、状況によっては交換が必要と考えるようにしましょう。 特に空冷2ストエンジンの場合には冷間時にチョークやスターターを使いすぎてプラグを被らせてしまいます。 それによってすぐにプラグが動かなくなってしまうということも少なくありません。 2ストエンジンでプラグがダメになってしまうとアイドリングが不安定になりますし、加速中に引っ掛かりを感じるようになります。 スパークプラグを交換するだけでバイクの調子が飛躍的に良くなることも多いです。 着火力が低下することで爆発力も低下し不良になるのですが、スパークプラグが不調なのかほかの部分が不調なのかを確認することが重要です。 すぐにスパークプラグを交換するのではなく、まずは電極周辺のブラッシングをしてそれで解決すれば問題ないですし、それでも解決しない場合にはスパークプラグを交換することを検討しましょう。 走行中に失火する場合にはプラグキャップを標準から少し狭めることでも効果が出ることがあります。 始動直後は動くもののエンジンが温まるにつれて不調になるような場合、イグニッションコイルやエンジン内部のエキサイターコイルが原因となるようなことが考えられ、プラグキャップを狭めることで着火しやすくなり走行状態が改善するのです。 この現象はフラマグ点火車に多い現象です。

低回転でのキャブ調整

バイクの低回転でのキャブ調整不良

バイクは低回転での走行中にキャブの調整不良が起こることがあります。 キャブというのは混合気のことで、混合気というのは気体のガス燃料もしくは霧状の液体燃料が混ざり合った空気のことです。 この混合器不良というのはいくつかの理由が考えられます。 そこで、ここでは考えられる理由ととるべき対策について紹介をしていきます。

パイロットスクリュ調整不良

パイロットスクリュが調整不良の場合、右にいっぱいに締め込み、その後一回転と二分の一回転戻してみます。 これが基準となる場所であり、ここから微調整をしてエンジンの調子を整えていきます。 四気筒のバイクの場合には、この作業を四回行うことが必要です。 調整をする際にはエンジンの音で状態を把握するので不安という人は一人で行うだけでなくバイク修理店に持って行き調整してもらいましょう。 街の個人経営のバイク店であれば、実際の作業現場を見せてくれ音の違いを確認させてくれることもあります。

アイドリングとスティングスクリューの調整

アイドリングが低すぎる場合にはアイドリング調整をすることが必要です。 ただし、状態によってはアイドリング調整をしても不調が解決しないという場合があり、その場合には別の対処をしてみる必要があります。 例えば、アイドリングをしないという場合には圧縮不足が考えられます。 それに対してアイドリングが不安定という場合には圧縮不足だけでなく、二次エアーの吸い込みが考えられるので対処が必要です。

パイロットジェットの詰まり

パイロットジェットにごみが詰まっていると空気と燃料がきちんと混ざらないために不調が起きてしまいます。 オートチョークに向かう空気穴があり、その下は空気の流れる部分があり、ここにごみがたまったり錆がついたりすると不調になるのです。 そこで、対策としてはキャブレター洗浄液を使ってしっかりと汚れを落としてくことになります。 汚れがひどい場合にはパイロットジェットをすべて外してしっかりと洗っていくことが必要です。 ジェットが詰まっていたり汚れがこびりついていたりする場合にはすぐに落ちないことが多く、キャブレター洗浄液に漬け込んで汚れを浮かせる必要があります。

スロージェット系の詰まり

スロージェットにもごみや燃料のかたまりが詰まるものであり、これも取り除くことが必要です。 キャブレターを分解して洗浄することが望ましく、しっかりとつまりを落としていきます。 また、ジェットニードルピンの摩耗やフロートバルブの段付きなどといったことも起こっている可能性があります。 そういったときには洗浄だけでなく部品の交換もしておくときれいな状態が長持ちします。

タイヤを上手に使うコツ

タイヤはバイクの大事なパーツ

タイヤはバイクが走行中に唯一地面と接着する部分です。 そのため何か異常があるとすぐに走行に問題が出てきます。 バイクが損傷するだけでなくケガや事故の危険性も出てくるものです。 そしてタイヤは決して安いものではありません。 ケガや事故のためにきれいな状態を維持する必要があり、状態が悪くなったら交換することが必要ではあるもののそんなに頻繁に買い替えるのは不可能です。 そこで重要になるのがタイヤをきれいな状態で維持することです。 ここではタイヤを上手に使っていくための方法を紹介していきます。

タイヤ選びの注意点

タイヤは車輛メーカーが指定している標準タイヤサイズのものを装着しなければなりません。 他のものを取り付けようと考える人がいますが安全性が保障されず危険です。 チューブについてもタイヤサイズと同一サイズのものであり、バルブは車輛およびホイールに合うものを使用するようにしましょう。 ホイールについても同様です。 タイヤサイズに適合したホイールを装着しなければなりません。 チューブレスタイヤには「TUBELESS TIRE APPLICABLE」などと表示されているチューブレスタイヤ専用のホイールを装着します。 競技用タイヤやバギー用タイヤは一般公道を走ることができません。 それ以外にもタイヤについては選ぶ際に不明点がある場合にはバイク用品店やディーラーで相談しながら適合するものを確認して装着しましょう。

異物や傷の点検

ホイールには亀裂や変形、腐食が無いかを確認することが必要です。 バイクに乗る前に必ずホイールのチェックをすることを習慣化しておきましょう。 また、バイクの場合にはタイヤにガラスやくぎ、金属片といったものが刺さっていたり亀裂が入っていたり、溝に石や異物が挟まっていたりといったことがあっても走ることができます。 もちろん走ることはできるものの少しずつ空気が抜けていきますし中のチューブやホイールを傷つけている可能性もあります。 そこで早いうちに抜き取って修理をしましょう。 バイクのタイヤについては修理を自分で行うことができます。 補修をした際には仕上げに空気圧を調整することが必要なのを忘れないようにしましょう。

新しいタイヤを購入したら

新しいタイヤにしたらすぐにその走行性を確認したいと思うものです。 しかし、新しいタイヤというのは今までのタイヤと同じ動きをするとは限りません。 そこで、タイヤの特性や性能、走行性といったものを確認することが必要です。 安全が確認できている空間で少し慣らし走行をしてタイヤのクセを確認したうえで走るようにしましょう。 とはいえ感覚をつかめるまではある程度時間がかかるので、タイヤを変えてはじめの100キロメートルほどは急制動や急発進、無理なコーナリングといったものは避けて運転することが望ましいです。

チェーンの調整方法

バイクのチェーン張り

バイクのチェーン張り調整は1000キロメートル走るごとに必要と言われています。 チェーンの清掃や注油といったメンテナンスを行う際、2回に1回チェーン張りを行うというのが目安です。 チェーン張りの作業は決して難しいものではありません。 慣れてくれば5分ほどでできます。 そこで、ここではチェーン張りの方法を紹介していきます。

チェーン張りの調整方法

チェーンを張るにあたっては、まずはリアスタンドを使用してスタンドアップさせることから始めます。 次にスピンなハンドルを使ってアクスルナットを手で動く程度に緩めます。 このとき、アクスルシャフトではなく、アクスルナット側を緩めるようにしましょう。 次に、チェーンアジャスターの調整です。 これは、スイングアームの両端に取り付けられているものです。 チェーンアジャスターの固定ナットは両側にあるのでどちらも緩めていきます。 緩めようとしてもチェーンアジャスターが緩まないことがあります。 そのような時はチェーンアジャスターのネジ山が汚れて固まっていることが理由です。 パーツクリーナーを使って汚れを落とし潤滑剤を吹き付けると直ることが多いです。 ホイールを取り外したらチェーンアジャスターを取り外してタップ・ダイスを立てて汚れを落としていきます。 もしもネジ山が錆びていたり切れていたりすれば交換して新しいものにしましょう。

チェーンアジャスターの調整で守るべきこと

チェーンの張りサービスマニュアルに指定数値が書かれています。 この数値の範囲内で調整するようにしましょう。 チェーンの張りは計測するのはフロントスプロケットからリアスプロケットの中間位置を目安にします。 範囲があるのは遊びを作るためです。 チェーンの遊びを最小未満に設定するとチェーンが突っ張りすぎてリアサスペンションが機能しない可能性があります。 このような状態になると路面とタイヤが追従しなくなってしまい転倒の可能性があり舞うし、チェーンライダーの音が気になることがありますからあまり張りすぎないのが望ましいです。 また、左右のスイングアームの打刻を上か下に統一しチェーンアジャスターのメモリを同一にすることも忘れてはいけません。 より正確に合わせたいという場合にはノギスを使って調整するとそろいます。 また、チェーンアジャスターには4種類あり形が違います。 ただ、種類は違いますが行うべき調整作業は同じです。 特に難しい作業はないのですが、作業をするのに不安がある場合にはインターネットで調べたりバイク用品店で状態を見てもらったりして安全を確認するようにしましょう。 走ってみて違和感がある場合にもすぐに見てもらいトラブルが起きないようにすることが重要です。

チェーンの役割と注油方法

自分でできるバイクのメンテナンス

バイクのメンテナンスは専門の方でないと思っている方は多いと思います。
確かに難しい部分のメンテナンスをライダーがやってしまうと機器の機能を損ねてしまう場合もありますので、自己判断ですべてのメンテナンスを行う必要はありません。

しかしながら、初心者でも簡単に行うことが出来るメンテナンスもあります。
更には、それを定期的に行っていると、バイクの性能を安定させることが可能になりますので、走行中の安全性につながります。

また、手入れが行き届いているバイクは長い間良好な状態を保つことが可能になってきますので、自分でできるメンテナンスはこまめに行っておくほうが良いといえます。

チェーンへの注油

バイク初心者であっても簡単にそして安全に行うことが出来るのがチェーンへの注油になります。
チェーンはタイヤを動かすために重要な役割をしています。
バイクのチェーンも自転車のチェーンと同じ役割をしていると考えて良いでしょう。

バイクのチェーンは鎖のように細かい部品がつながってできています。
このチェーンが円滑に働いてくれないとバイクを円滑に操縦することが出来なくなってしまいます。

チェーンは金属で作られているために、錆びやすいという欠点があります。
錆びてしまうと、その機能が低下してしまいます。
そのため、錆びを防止するためにも、こまめにチェーンに注油するのがお勧めの方法になります。

錆びてしまって、ボロボロになってしまいますと、交換を余儀なくされてしまい、出費となりますので、注油による錆び予防はお財布にも優しいものとなります。

注油の目的と役割

エンジンにより作られた力をタイヤに無駄なく伝えるという役割を担うチェーンは、その性質上、スムーズに動かなければなりません。
また、タイヤを回すためには、非常に大きな力がかかっている状態で、スプロケットという金属の歯車と噛み合わなければいけないため、摩耗や削れなどが激しく負担が大きいのです。

チェーンへの注油は錆びを単に防止するだけでなく、摩擦力を小さくすることによってチェーンが運転中にスムーズにそして無理なく動作することも可能にしてくれる働きがあります。

更には、注油は難しい道具は必要なく誰もが確実に行うことができるものであります。

チェーンの油は、運転中に遠心力によって飛散してしまうものであるので、定期的にチェーンの状態をチェックして、油の状態が少なくなってきたと思ったら、すぐに注油するようにするといいでしょう。

この場合には注油しすぎということはありませんので、量の調節が難しい場合には少し多めに注油するようにすれば問題な行うことが可能になってきます。
更には、油はチェーンへのごみの付着も防止してくれる働きがあります。

バイクの洗車方法

バイクの洗車の意味

バイクをいつまでもきれいな状態で保つためには定期的な洗車が必要になります。
洗車をするタイミングですが、天気の良い日に時間を見つけて行うのは良い方法になります。

洗車の行き届いたバイクは故障が少ないことになりますので、洗車は欠かさずに行っていくことが必要になります。

バイクの洗車のコツ

バイクの洗車の手順ですが、一般的にはバイクの上部からスタートして下部に向けて洗っていくことがお勧めの方法と言えます。
洗車による汚れた水によって、バイクが汚れてしまうのを防ぐためです。

また、ボディの中でダメージを受けやすいところから洗っていくのも良い方法になります。
デリケートな部分は固いブラシを使うのはさけ、雑巾で洗うことも必要になります。
また、ボディに傷があってそれが目立つ部分から洗っていくのもベターといえます。

また、指に貴金属をつけている人の場合には貴金属によってバイクが傷つけられてしまうこともあるので、その点も留意が必要になります。
貴金属をつけている場合には特にゴム手袋の着用が必要といえます。

洗車の方法

バイク用の洗剤をそのまま使う人も中にはいますが、あまりに濃すぎると洗剤自体がバイクのボディを傷つけてしまうこともありますので、適度な濃度に薄めて、丁寧に時間をかけて洗車するのが推奨される方法になります。

また、バイクの表面に土や砂などが付いた状態の時にはまずはそれを水で落とすことも必要になります。
そのままの状態でいきなり、ブラシで洗車をすると土や砂によってバイクのボディにダメージが起きてしまうことも考えられます。

土や砂などを水できれいに洗い流してから、洗剤を用いてブラシまたは雑巾でバイクの汚れを落としいくのが理想的な洗車の順番と言えます。
ごしごしとやることは避けて、丁寧に撫でるような感じで洗っていくといいでしょう。

洗剤を用いての洗車が終わったら、ボディに洗剤が残らないように十分な水を使って洗剤を洗い流すことをすることも忘れないようにしましょう。
水を使う時にも、水流は強くせずに、時間をかけて丁寧に洗剤を落としていくことを心がけなくてはなりません。

暑い日に洗車をするときには、洗剤が乾いてボディに付着しやすくなりますので、この場合には洗っては水で流す、そして別の部分を洗ったら水で流すを、くり返すようにするのがお勧めといえます。

洗車の際に忘れがちなのがシートの下部です。
意外と汚れていることが多いので、シートの下部も同様に丁寧に汚れを洗い流すようにすることを心がけるのは重要なポイントになります。

また、シートの下部にはバッテリーなどが搭載されていることも多いので、水がかからないように注意することも同時に必要といえます。
雑巾などで丁寧にふいてきれいにすることもお勧めのやり方になります。

バッテリー交換の方法

バッテリーの交換に必要な工具とは

バッテリーに必要な工具は実はドライバーだけということになります。
しかしながら、バッテリーの種類によってドライバーを使い分けしないといけないので注意が必要になります。

なぜならば、バッテリーには2番か3番の2種類のネジが使われているので、それに合わせたドライバー選びが必要になります。

基本的には自分のバッテリーのネジのサイズに合ったドライバーを用意しておけば、あとは手順に沿って行っていけばスムーズにバッテリー交換が可能になってきます。

交換をする前に

バッテリーの交換を始める前にまずはキーをオフにしておくことが必要です。
キーがオンのままですと、バッテリーがショートしてしまって、ヒューズを破壊してしまう可能性が出てきます。
必ずキーを抜いてから作業を始めるようにすることを心がけておくことがお勧めです。

また、バイクを走らせたあとでしたら、エンジンを切ってから30分以上の時間を置くことも安全に作業を行うためには必要になります。

エンジンが稼働しているときにはバッテリーは充電状態になっており、バッテリー内に水素ガスが発生していますので、水素ガスによる爆発を避ける意味でも重要なことになります。

交換の手順

まず、バイクに搭載しているバッテリーを、周囲にあるカバーなどを外してむき出しにします。
バイクの車種によってはこの作業が必要ではない場合もあります。

バッテリーがむき出しになったら、バッテリーのプラスの端子とマイナスの端子の他には何もつながっていない状態にします。
この状態になったことを確認して、古いバッテリーを外して新しいものに交換します。

バッテリーの端子を外す場合には必ず、事故防止のことを考えて、マイナスの端子を先に行うようにすることを心がけておくことも大事なポイントになります。

バイクのバッテリーへのターミナルの部分がさびている場合にはブラシなどで磨いて、グリースを塗っておくといいでしょう。
新しいバッテリーの接続が正しいことを確認したら、カバーを行ってバイクを元の状態に戻します。

最後に、新しいバッテリーでエンジンがかかるかどうかを確認します。
エンジンがスムーズにかかればいいのですが、そうでない場合にはセルボタンを押してかけてみるといいでしょう。

しかしながら、押し続けてしまうと、充電がなくなってしまうので、5回程度セルボタンを試してみてエンジンがかからない時には、バッテリートラブル以外の原因を考えることが必要になります。
修理工場などでほかの部分の点検をお願いするといいでしょう。

無事にエンジンがかかった時には今度は、テスターを用いてバッテリーの充電状態を確認することも必要になります。
バッテリーに十分な電力が蓄えられていない時には、接触不良などの原因を考えなくてはなりません。

必要な工具の基本

バイクのメンテナンスに必要な工具

バイクのメンテナンスに必要な工具はどんなものであるのでしょうか?
工具としては最低でも20種類の工具は必要であるということを認識しておくことが必要です。

スパナ、ドライバー、各種レンチ、プライヤーなどはライダーがビギナーの内に欠かさずに装備しておきたいものです。
だんだん、バイクに慣れてきたら、今度はいろいろな工具(T型レンチやラチェットハンドルなど)をそろえていくようにしましょう。

バイクの整備に必要な工具はもちろん多ければ多いといえます。
携帯にも便利な工具とあわせて、普段の整備にも便利な工具をそろえていくことはバイクの走行を楽しむうえでとても重要な意味を持ってきます。

バイクの工具をそろえる上でお勧めのメーカーは?

工具であればどこのメーカーでもいいという訳ではありません。
使いやすくてしかも多くのライダーに愛用されてきているものを集めるのはお勧めの方法と言えます。

京都にあるKTCという工具メーカーは日本で一番大手の工具メーカーとして知られています。
多くの種類の工具と同時に財布に優しい価格で工具をそろえることが出来るというメリットがあります。

KTCの工具はホームセンターなどでも一般的に取り扱われていることが多いので揃えやすい工具といえます。
値段は安いですが、トヨタ自動車の車に常備されている工具としても広く使われています。

アメリカのSNAP ONの工具は世界レベルで最高級の工具として知られています。
永久保証でしられる程の定評を持った工具です。
残念ながら価格は少し高くなってしまいます。

しかし、お金をかけてもそろえておきたいほどの性能のよい工具ともいえます。
長年にわたって世界中のライダーによって愛されて来た工具です。

VESSELは日本で大人気の工具メーカーでKTCと同様に多くの日本人に愛されている工具です。
KTCと同様にVESSELの工具の価格はお財布に優しいものとなっています。
VESSELの工具もホームセンターで手に入れることが可能なものです。

VESELは日本で最初のドライバーの会社としてスタートして、今に至っています。
丁寧な工具づくりの伝統が今も息づいていて多くのバイクのライダーに愛されています。
VESSELの機器は今ではその信頼性からほかの分野でも活躍するようになっています。

Astro Productsは全国規模の日本の工具メーカーとして知られています。
ツーリングなどで、地方にいるときも急に必要になった工具をそろえるのに便利なメーカーとして知られています。

Astro Productsの工具の品質は非常に高く、世界展開で多くのバイクのライダーに愛用されています。

バイクの工具は専用のものをそろえるのが、お勧めといえます。
汎用的な工具は安価で手に入れることが可能ではありますが、バイクの整備には役に立たないものが多くなります。

正しく整備されていないバイクに乗ることは、安全の問題もありますので、避けることを考えておかなくてはなりません。