ステムシャフトとベアリングのメンテナンス方法

ステムベアリングの状態を確認する方法

バイクはまっすぐ走っている中でも前輪が路面の凹凸や傾きで小刻みに揺れています。 この左右の動きを無意識のうちに修正してスムーズに走るために行われるのがステムベアリングです。 このステムベアリングの状態を確認するには、前輪が地面についているままではハンドルを切っても走行中とは状況が違うため、正しい判断ができません。 そこでフレーム下にジャッキを入れて前輪を浮かせて確認が必要です。 しかし、それでも完璧に確認ができるわけではありません。 明確な確認ができるのがフロントフォークを抜いてステムを単体で左右に切る方法です。 とはいえ、こんな大掛かりな作業を行うのは大変であり、ステムを外して直接目視でベアリングやレースを確認したほうが確認も速くできるとも考えられます。 ハンドルを握る手で前輪ががくがくとしている感覚を感じられると不具合を確認できます。 ベアリングを保護しつつもハンドリングが良い状態を維持するためにはグリスアップが必要です。 グリスがあればボールでもテーパーローラーでもローラーとレースの間にある膜で錆びが防止され潤滑状態を保つことができます。 これによってフリクションロスが軽減できるのです。 また極圧性が高いことで路面からの突き上げの衝撃も緩和ができます。 グリスアップをしてグリスのない状態を作らないことがステムベアリングにはとても重要なのです。

グリスアップ前には部品の洗浄もしっかりと行うと効果的

バイクで走っているときには常に五感を使ってバイクの状態を確認するものです。 いつもとエンジン音が違ったりハンドルから伝わってくる振動が違ったりといったことがあるとどこかに不具合がないかを疑いチェックをしたりメンテナンスを行ったりして行きます。 その際、多くの場合グリスアップや部品の洗浄で解決するものです。 バイクの部品というのは走っている中でたくさんの汚れを吸着したりオイルが付着したり錆びたりしてパーツが汚れてしまいます。 この汚れは、キャブレター洗浄液を使ってきれいに落とし、仕上げとしてグリスアップをするだけでも格段に状態が良くなることも多いのです。 そこで、バイクの不調を感じたものの修理に持って行くほど大きな問題ではないと感じるときにはまずは自分でバイクのパーツ洗浄をしてグリスアップをしてみましょう。 その際、摩耗しているパーツや汚れがひどかったり損傷があったりするパーツについてはつけ置き洗いをしたり交換をしたりすることも重要です。 ステムベアリングを含むマイナートラブルの場合には、この作業だけでも大幅にバイクの状態が改善し走りやすい状態が戻ってくることが多くあります。

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