チェーンの調整方法

バイクのチェーン張り

バイクのチェーン張り調整は1000キロメートル走るごとに必要と言われています。 チェーンの清掃や注油といったメンテナンスを行う際、2回に1回チェーン張りを行うというのが目安です。 チェーン張りの作業は決して難しいものではありません。 慣れてくれば5分ほどでできます。 そこで、ここではチェーン張りの方法を紹介していきます。

チェーン張りの調整方法

チェーンを張るにあたっては、まずはリアスタンドを使用してスタンドアップさせることから始めます。 次にスピンなハンドルを使ってアクスルナットを手で動く程度に緩めます。 このとき、アクスルシャフトではなく、アクスルナット側を緩めるようにしましょう。 次に、チェーンアジャスターの調整です。 これは、スイングアームの両端に取り付けられているものです。 チェーンアジャスターの固定ナットは両側にあるのでどちらも緩めていきます。 緩めようとしてもチェーンアジャスターが緩まないことがあります。 そのような時はチェーンアジャスターのネジ山が汚れて固まっていることが理由です。 パーツクリーナーを使って汚れを落とし潤滑剤を吹き付けると直ることが多いです。 ホイールを取り外したらチェーンアジャスターを取り外してタップ・ダイスを立てて汚れを落としていきます。 もしもネジ山が錆びていたり切れていたりすれば交換して新しいものにしましょう。

チェーンアジャスターの調整で守るべきこと

チェーンの張りサービスマニュアルに指定数値が書かれています。 この数値の範囲内で調整するようにしましょう。 チェーンの張りは計測するのはフロントスプロケットからリアスプロケットの中間位置を目安にします。 範囲があるのは遊びを作るためです。 チェーンの遊びを最小未満に設定するとチェーンが突っ張りすぎてリアサスペンションが機能しない可能性があります。 このような状態になると路面とタイヤが追従しなくなってしまい転倒の可能性があり舞うし、チェーンライダーの音が気になることがありますからあまり張りすぎないのが望ましいです。 また、左右のスイングアームの打刻を上か下に統一しチェーンアジャスターのメモリを同一にすることも忘れてはいけません。 より正確に合わせたいという場合にはノギスを使って調整するとそろいます。 また、チェーンアジャスターには4種類あり形が違います。 ただ、種類は違いますが行うべき調整作業は同じです。 特に難しい作業はないのですが、作業をするのに不安がある場合にはインターネットで調べたりバイク用品店で状態を見てもらったりして安全を確認するようにしましょう。 走ってみて違和感がある場合にもすぐに見てもらいトラブルが起きないようにすることが重要です。

チェーンの役割と注油方法

自分でできるバイクのメンテナンス

バイクのメンテナンスは専門の方でないと思っている方は多いと思います。
確かに難しい部分のメンテナンスをライダーがやってしまうと機器の機能を損ねてしまう場合もありますので、自己判断ですべてのメンテナンスを行う必要はありません。

しかしながら、初心者でも簡単に行うことが出来るメンテナンスもあります。
更には、それを定期的に行っていると、バイクの性能を安定させることが可能になりますので、走行中の安全性につながります。

また、手入れが行き届いているバイクは長い間良好な状態を保つことが可能になってきますので、自分でできるメンテナンスはこまめに行っておくほうが良いといえます。

チェーンへの注油

バイク初心者であっても簡単にそして安全に行うことが出来るのがチェーンへの注油になります。
チェーンはタイヤを動かすために重要な役割をしています。
バイクのチェーンも自転車のチェーンと同じ役割をしていると考えて良いでしょう。

バイクのチェーンは鎖のように細かい部品がつながってできています。
このチェーンが円滑に働いてくれないとバイクを円滑に操縦することが出来なくなってしまいます。

チェーンは金属で作られているために、錆びやすいという欠点があります。
錆びてしまうと、その機能が低下してしまいます。
そのため、錆びを防止するためにも、こまめにチェーンに注油するのがお勧めの方法になります。

錆びてしまって、ボロボロになってしまいますと、交換を余儀なくされてしまい、出費となりますので、注油による錆び予防はお財布にも優しいものとなります。

注油の目的と役割

エンジンにより作られた力をタイヤに無駄なく伝えるという役割を担うチェーンは、その性質上、スムーズに動かなければなりません。
また、タイヤを回すためには、非常に大きな力がかかっている状態で、スプロケットという金属の歯車と噛み合わなければいけないため、摩耗や削れなどが激しく負担が大きいのです。

チェーンへの注油は錆びを単に防止するだけでなく、摩擦力を小さくすることによってチェーンが運転中にスムーズにそして無理なく動作することも可能にしてくれる働きがあります。

更には、注油は難しい道具は必要なく誰もが確実に行うことができるものであります。

チェーンの油は、運転中に遠心力によって飛散してしまうものであるので、定期的にチェーンの状態をチェックして、油の状態が少なくなってきたと思ったら、すぐに注油するようにするといいでしょう。

この場合には注油しすぎということはありませんので、量の調節が難しい場合には少し多めに注油するようにすれば問題な行うことが可能になってきます。
更には、油はチェーンへのごみの付着も防止してくれる働きがあります。

バイクの洗車方法

バイクの洗車の意味

バイクをいつまでもきれいな状態で保つためには定期的な洗車が必要になります。
洗車をするタイミングですが、天気の良い日に時間を見つけて行うのは良い方法になります。

洗車の行き届いたバイクは故障が少ないことになりますので、洗車は欠かさずに行っていくことが必要になります。

バイクの洗車のコツ

バイクの洗車の手順ですが、一般的にはバイクの上部からスタートして下部に向けて洗っていくことがお勧めの方法と言えます。
洗車による汚れた水によって、バイクが汚れてしまうのを防ぐためです。

また、ボディの中でダメージを受けやすいところから洗っていくのも良い方法になります。
デリケートな部分は固いブラシを使うのはさけ、雑巾で洗うことも必要になります。
また、ボディに傷があってそれが目立つ部分から洗っていくのもベターといえます。

また、指に貴金属をつけている人の場合には貴金属によってバイクが傷つけられてしまうこともあるので、その点も留意が必要になります。
貴金属をつけている場合には特にゴム手袋の着用が必要といえます。

洗車の方法

バイク用の洗剤をそのまま使う人も中にはいますが、あまりに濃すぎると洗剤自体がバイクのボディを傷つけてしまうこともありますので、適度な濃度に薄めて、丁寧に時間をかけて洗車するのが推奨される方法になります。

また、バイクの表面に土や砂などが付いた状態の時にはまずはそれを水で落とすことも必要になります。
そのままの状態でいきなり、ブラシで洗車をすると土や砂によってバイクのボディにダメージが起きてしまうことも考えられます。

土や砂などを水できれいに洗い流してから、洗剤を用いてブラシまたは雑巾でバイクの汚れを落としいくのが理想的な洗車の順番と言えます。
ごしごしとやることは避けて、丁寧に撫でるような感じで洗っていくといいでしょう。

洗剤を用いての洗車が終わったら、ボディに洗剤が残らないように十分な水を使って洗剤を洗い流すことをすることも忘れないようにしましょう。
水を使う時にも、水流は強くせずに、時間をかけて丁寧に洗剤を落としていくことを心がけなくてはなりません。

暑い日に洗車をするときには、洗剤が乾いてボディに付着しやすくなりますので、この場合には洗っては水で流す、そして別の部分を洗ったら水で流すを、くり返すようにするのがお勧めといえます。

洗車の際に忘れがちなのがシートの下部です。
意外と汚れていることが多いので、シートの下部も同様に丁寧に汚れを洗い流すようにすることを心がけるのは重要なポイントになります。

また、シートの下部にはバッテリーなどが搭載されていることも多いので、水がかからないように注意することも同時に必要といえます。
雑巾などで丁寧にふいてきれいにすることもお勧めのやり方になります。

バッテリー交換の方法

バッテリーの交換に必要な工具とは

バッテリーに必要な工具は実はドライバーだけということになります。
しかしながら、バッテリーの種類によってドライバーを使い分けしないといけないので注意が必要になります。

なぜならば、バッテリーには2番か3番の2種類のネジが使われているので、それに合わせたドライバー選びが必要になります。

基本的には自分のバッテリーのネジのサイズに合ったドライバーを用意しておけば、あとは手順に沿って行っていけばスムーズにバッテリー交換が可能になってきます。

交換をする前に

バッテリーの交換を始める前にまずはキーをオフにしておくことが必要です。
キーがオンのままですと、バッテリーがショートしてしまって、ヒューズを破壊してしまう可能性が出てきます。
必ずキーを抜いてから作業を始めるようにすることを心がけておくことがお勧めです。

また、バイクを走らせたあとでしたら、エンジンを切ってから30分以上の時間を置くことも安全に作業を行うためには必要になります。

エンジンが稼働しているときにはバッテリーは充電状態になっており、バッテリー内に水素ガスが発生していますので、水素ガスによる爆発を避ける意味でも重要なことになります。

交換の手順

まず、バイクに搭載しているバッテリーを、周囲にあるカバーなどを外してむき出しにします。
バイクの車種によってはこの作業が必要ではない場合もあります。

バッテリーがむき出しになったら、バッテリーのプラスの端子とマイナスの端子の他には何もつながっていない状態にします。
この状態になったことを確認して、古いバッテリーを外して新しいものに交換します。

バッテリーの端子を外す場合には必ず、事故防止のことを考えて、マイナスの端子を先に行うようにすることを心がけておくことも大事なポイントになります。

バイクのバッテリーへのターミナルの部分がさびている場合にはブラシなどで磨いて、グリースを塗っておくといいでしょう。
新しいバッテリーの接続が正しいことを確認したら、カバーを行ってバイクを元の状態に戻します。

最後に、新しいバッテリーでエンジンがかかるかどうかを確認します。
エンジンがスムーズにかかればいいのですが、そうでない場合にはセルボタンを押してかけてみるといいでしょう。

しかしながら、押し続けてしまうと、充電がなくなってしまうので、5回程度セルボタンを試してみてエンジンがかからない時には、バッテリートラブル以外の原因を考えることが必要になります。
修理工場などでほかの部分の点検をお願いするといいでしょう。

無事にエンジンがかかった時には今度は、テスターを用いてバッテリーの充電状態を確認することも必要になります。
バッテリーに十分な電力が蓄えられていない時には、接触不良などの原因を考えなくてはなりません。

必要な工具の基本

バイクのメンテナンスに必要な工具

バイクのメンテナンスに必要な工具はどんなものであるのでしょうか?
工具としては最低でも20種類の工具は必要であるということを認識しておくことが必要です。

スパナ、ドライバー、各種レンチ、プライヤーなどはライダーがビギナーの内に欠かさずに装備しておきたいものです。
だんだん、バイクに慣れてきたら、今度はいろいろな工具(T型レンチやラチェットハンドルなど)をそろえていくようにしましょう。

バイクの整備に必要な工具はもちろん多ければ多いといえます。
携帯にも便利な工具とあわせて、普段の整備にも便利な工具をそろえていくことはバイクの走行を楽しむうえでとても重要な意味を持ってきます。

バイクの工具をそろえる上でお勧めのメーカーは?

工具であればどこのメーカーでもいいという訳ではありません。
使いやすくてしかも多くのライダーに愛用されてきているものを集めるのはお勧めの方法と言えます。

京都にあるKTCという工具メーカーは日本で一番大手の工具メーカーとして知られています。
多くの種類の工具と同時に財布に優しい価格で工具をそろえることが出来るというメリットがあります。

KTCの工具はホームセンターなどでも一般的に取り扱われていることが多いので揃えやすい工具といえます。
値段は安いですが、トヨタ自動車の車に常備されている工具としても広く使われています。

アメリカのSNAP ONの工具は世界レベルで最高級の工具として知られています。
永久保証でしられる程の定評を持った工具です。
残念ながら価格は少し高くなってしまいます。

しかし、お金をかけてもそろえておきたいほどの性能のよい工具ともいえます。
長年にわたって世界中のライダーによって愛されて来た工具です。

VESSELは日本で大人気の工具メーカーでKTCと同様に多くの日本人に愛されている工具です。
KTCと同様にVESSELの工具の価格はお財布に優しいものとなっています。
VESSELの工具もホームセンターで手に入れることが可能なものです。

VESELは日本で最初のドライバーの会社としてスタートして、今に至っています。
丁寧な工具づくりの伝統が今も息づいていて多くのバイクのライダーに愛されています。
VESSELの機器は今ではその信頼性からほかの分野でも活躍するようになっています。

Astro Productsは全国規模の日本の工具メーカーとして知られています。
ツーリングなどで、地方にいるときも急に必要になった工具をそろえるのに便利なメーカーとして知られています。

Astro Productsの工具の品質は非常に高く、世界展開で多くのバイクのライダーに愛用されています。

バイクの工具は専用のものをそろえるのが、お勧めといえます。
汎用的な工具は安価で手に入れることが可能ではありますが、バイクの整備には役に立たないものが多くなります。

正しく整備されていないバイクに乗ることは、安全の問題もありますので、避けることを考えておかなくてはなりません。

サスペンションの交換

リアショックアブソーバーの性能を知るために

リアショックアブソーバーの性能はとても大事であるということをしばしば耳にするかとおもいます。
その性能を知るには実際にそれを体感してみることがお勧めの方法になります。

リアショックアブソーバーをバイクに装着すると、足つきに関する性能が変わることを心配する人がいます。
確かに足つきに関する性能はリアショックアブソーバーの装着により変わるのですが、走りの安定性を確保できますので、多くの恩恵を受けることが可能になります。

リアショックアブソーバーの交換方法

リアショックアブソーバーを交換する前に、現在装着されているサスペンションの位置を測定することがお勧めと言えます。
同時にライダーがバイクに乗って体重がかかった時の測定をしておくことも必須です。

また、バイクを浮かした状態で、リアショックアブソーバーの自然長の長さを把握しておくことも同時に必要になります。
この数値を頭に入れておくと、リアショックアブソーバーの変化によるバイクの変化をイメージしやすくなります。

イメージをしたらいよいよ新しいリアショックアブソーバーへの交換を行います。
交換は専門の業者さんに依頼してもいいのですが、それほど難しいものではないので、ご自分で行うことも可能になります。

交換が終了したら先ほどと同じように新しいリアショックアブソーバーでの数値の測定を行っていきます。
誰も乗車しない場合の長さ、人が乗っているときの長さ、バイクが浮いているときの長さを全て測定して、以前の状態との差を数値で理解することを行います。

余りにも以前に比べて足つきが高くなってしまっているような場合には、プリロードを調整することによって、低くすることも可能となります。
注意しなくてはならないポイントとしては、それぞれのライダーの体重によってリアショックアブソーバーの長さが変わることを理解しておくことも必要になります。

また、自分でバイクに乗っているときにリアショックアブソーバーが十分に機能していることを確認することも必要になります。
十分に、バイクが乗車した際に沈み込むことの確認は是非とも行っておきたいものです。

実際にリアショックアブソーバーを変更すると、バイクの乗り心地が大きく変化することを十分に認識可能となります。
躊躇せずにトライしてみることはお勧めになります。

満足いかなければ、他のタイプのリアショックアブソーバーをさらに試してもいいですし、あるいは以前のリアショックアブソーバーに戻すことも可能です。

また、普段自分がバイクにのっている道路に適したリアショックアブソーバーが自分のバイクに装着しているとはかぎりませんので、試行錯誤によって、最適なリアショックアブソーバーを探していくと、更に満足度の高い走行が可能になるはずです。