スズキ GSX-R750

スズキ GSX-R750の魅力とスペックを知ろう

元々レース用に誕生したスズキ GSX-R750は、油冷エンジンでは到底勝てないと、1992年、フルモデルチェンジの際、水冷エンジンに切り替えています。
エンジンは水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒、排気量は749㏄、車両重量は208㎏です。

1992年のフルモデルチェンジでダブルクレードルフレームが5角形断面の新しい設計となっています。
車体関係に関しても、前後サスペンションに左右非対称スイングアームを設置、この辺りも大きな変化といえるでしょう。

初代モデルから大きなフルモデルチェンジとなった1996年・1998年のスズキ GSX-R750

サーキットで制覇を考えていたスズキは、フレームからエンジンまで刷新を図ります。
フルモデルチェンジではパワーを大きくするほか、コンパクトに設計することにこだわりました。

アルミ製のツインスパーフレームで動力性能と運動性能も一気にアップ、レースでも高い評価を受けています。
1998年にはF1化したエンジン搭載モデルを作り、2000年にはさらにフルモデルチェンジ、パワフルでコンパクト化もさらい進化したバイクとなったのです。
こうした歴史を経てスズキ GSX-R750は人気のバイクとなっていきました。

大ヒットしたスズキ GSX-R750

スズキ GSX-R750はスズキの大ヒットバイクといえます。
1985年の販売台数も5500台以上とかなりの台数が売れていることがわかるのです。
この年、このクラスのバイクの中で販売台数のトップとなりました

なぜこれほどまでにヒットしたのかというと、やはり驚きのスペックを持っていたことが要因と考えられます。
大型バイクレースに登場するバイクのほとんどが大柄で重い車体、コーナリングを軽快に走るためにはチューニングに多大な費用がかかりました。

しかしスズキ GSX-R750は当時、新設計のアルミダブルクレードルフレームが設置され、国内のバイクの中で高い馬力を発揮したのです。
通常こうした馬力を持つためにはバイクに重量が必要なのですが、スズキ GSX-R750は179㎏と軽量で、レースに出ているほかライバルメーカーのバイクと比較すると格段に高いスペックを誇っていました。

その当時、どんなバイクを使ってもスズキ GSX-R750は競り合いに負けないといわれるくらいで、圧倒する力を持っていたのです。
その後、スズキ GSX-R750をさらにレーシーにしたGSX-R750Rが登場し、これもまた注目され、人気車種となりました。

圧巻のレースが人気に拍車をかけた?

1985年から3年連続、全日本ロードレース選手権TT-F1クラスで優勝、ルマン24時間耐久レースではなんと1位、2位を独占、翌年のAMAデイトナ200でも2位に輝きます。
こうした戦績を見てホンダ、ヤマハ、カワサキもこぞって対抗モデルを出したのです。

つまり、このスズキ GSX-R750がなければ名車と呼ばれる数々のスーパースポーツが生まれなかった可能性も秘めています。
レースで勝利し、その姿、性能が世界に知れたことでスズキ GSX-R750は不動の人気車となったのです。
スーパースポーツが好きな男性なら、一度は乗ってみたいと感じるバイクでしょう。

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